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全国トップレベルで戦ってきた私が思う強い人の特徴3選【中上級者向け】

皆様、こんにちは。

卓球コーチの酒井詩音です。


今日のテーマは

『全国トップレベルで戦ってきた私が思う強い人の特徴3選』です。


まずはじめに、、

そもそもなぜこれを書こうと思ったかというと、もっと強くなりたいと思っている方のきっかけになれると思ったからです。

私は20年卓球をしてきて、全国優勝を7回経験しました。その卓球人生の中でたくさんの強い人と練習したり、対戦をしてきました。

そして私も皆さんと同じように、強い人に憧れたり、差を実感して挫折したり、、みたいなことを経験してきました。

そんな私の経験から見る、強い人の特徴というのは、今強くなりたい!全国大会に出場したい!と思っているレベルの方にとって有益な情報になるのではないかと思ったのです。

お時間ある方はぜひ読んでいってください。



ではさっそく、強い人の特徴3つはこちら、、、、

①継続力がある人

②変化していける人

③勝つことにこだわれる人

この3つです。それぞれ詳しくお話しさせてください。



①継続力がある人

「はい、あるあるやん。」って思っている方、ちょっと待ってください、もう少し読んでいって。(笑)


ここで言う”継続力がある人”っていうのは、

ただ続けるだけではなくて、そして、やらされて続けるでもなく、

自分で自分に課したことを続けられる人を指しています。


(私も得意ではなかったけど、出来ているときもあったので)私の実例を挙げます。


中学生の全国大会に出場することが決まっていた私。

練習試合で、緊張した場面になるとサーブが絶対に長くなる or 浮いてしまうという状態。。このままでは、確実に負けてしまう。。。

何としてもそれを避けたい私は、緊張している状態でも絶対に短く、低いサーブが出せるようなりたいと決意。

そこから、試合前の1か月間、50本連続でサーブが入るまで自主練習を終わらない。というのを自分に課してやり続け、

結果緊張した場面でサーブはミスしなくなり、試合にも勝ち、全国優勝することができました。


文章にするとさらっとしたエピソードなんですが、これほんとに大変でした。。。。

まず、50本連続で良いサーブを入れるっていうのは、めちゃくちゃ難しいんですよ。。。皆さんやってみてください。

気を抜いたらすぐ長くなるから、気は抜けないし、、、

そして、47回目あたりでミスしたときの絶望感たるや…。。。誰も見てないから、48回目から続けてやってもいいけど、そこは真面目にまた1回目に戻って数えなおしたり…。

最初は1時間半以上かかってました。1時間半も集中し続けるって体力的にも精神的にもきついです。

それでも「やりきらないと今日の練習は終わらない。」と自分に言い聞かせて続けてました。


あとは、シンプルに1ヵ月間続けるっていうのも本当に大変。

練習を1日中やって、自主練習の時間は22時ぐらいからなんですけど、その時間にはめちゃくちゃ疲れ果ててるんです。

早くお風呂入って寝たいし、今日は〇曜日だからみたいテレビもあるし、、という自分の欲求との闘いでした。

1日休んでも誰も何も怒らない。けどその状態でも、自分で自分を律して行動できるかどうかっていうのが強くなるための大事な要素だと思ってます。


私も継続力とか自律することって、とっても苦手です。だからこれができている人はほんとに尊敬する。

そのときの一瞬の自分の甘えに対しても、目的を見失わずに自分を律して継続して行動できる人は強い選手に多かったです。

そしてそういう人ってとってもかっこいいよね。。


(※ちなみに、今回は私のいい例を紹介しましたが、当たり前だけど正しい継続をしないと成果はついてこないので、そこはコーチや先輩に教えてもらうのがいいと思います。)


②変化していける人

これは特徴3つの中で一番語りたいやつ。

ちなみに、私はこの変化していけることが出来なかったから、世界レベルの選手にはなれなかったんだと分析しています。

それぐらい重要な力です。


まず、この”変化していける力”、一見、①継続力がある人と矛盾している気がしませんか?

私は、これは矛盾しているようで共存するものだと思っています。

詳しく解説しますね。


変化していける力というのは、言葉の通り、

今までのやり方にこだわらないで、新しいチャレンジ(変化)をし続けられるかということです。


ある程度勝てるためには継続力が必要です。

継続していくと、力がついてきて、試合でも勝てるようになる。ここまではイメージできる方も多いのではないでしょうか?


しかしある一定よりも上のレベルの選手と対戦したときに、今のままでは勝てなくなる時が絶対きます。これはたぶんではなく絶対。

そのときに変化できるかどうかというのが大きな分かれ道です。


この文章を読んでいるだけだと、

「あ~そのタイミングになれば、新しいことにチャレンジしていけばいいんでしょ~?」

と思っている方も多いと思いますが、それは甘いです。。

変化していくというのは楽な道ではないです。


一定ラインまで勝てるようになると、自分で”勝ち方”が何となくわかってきます。戦術的な部分もだし、技術的な部分も。

このパターンは自分の得意パターンだからこうしていこう!とか、このぐらいの回転量に対しては、ぐらいの力で打てば入るよな~。みたいな感じで、体にも感覚にも知らないうちに刷り込まれてます。


変化していくということは、この『勝てる感じ』を一回捨てるということです。

自分の勝てる感じを一度捨てて、勝てるかどうかわからない新しいチャレンジをしてみる。そして①番にまた戻って、自分の信じた新しいチャレンジを自分で自分に課してそれを継続する。

これはほんとに怖いんです。

自分の勝てる感じを捨てるというのは、レベルが上がるにつれて捨てるの難しくなります。レベルが上がっているほど、勝っている経験も増えているから。

それぐらい難しくて怖い道なのですが、変化をしなければ、それ以上の選手には絶対勝てないです。


ちなみに、この勝てる感じを捨てると、当たり前のように勝てていた選手に負けます。これもかなり屈辱的です。

あえて自分で勝てる感覚を捨てて、地に落ちてまた再び浮上するには、半年~3年ほどかかるイメージです。

それでも自分の信じた新しいチャレンジをやり続けるとまたグッと伸びる日がくる。


よくトップレベルの選手に対して、

「あ~あの選手最近は見なくなったよな~」

「あの選手、早々に負けたみたいだよ、落ちたね~」

なんて言う方がいると思いますが、それは変化している時期なのかもしれないです。(そこまで思いを馳せて応援してあげたらきっと嬉しいかと♪)


私もこの”変化していける力”は少ししか出来なかったです。

それでも今までの卓球人生の中での一番の変化は表ソフトラバーに変えたこと。

それまで10年間、両面裏ラバーでプレーしていましたが、ある日突然、コーチに「表使ってみたら?」と言われます。裏裏時代も団体戦のメンバーとして全国大会に出たりしていましたが、個人の成績としてはパッとしないままでした。

自分のプレースタイルにこだわりもなかったので、即決で「やります」と返答。(あの時のコーチと自分に感謝。。)

それから勝てない時期が1年ほどありましたが、表ラバーの使い方をだんだんと習得してきて、1年後にはインターハイダブルス2位。2年後にはインターハイ個人ベスト8までは入賞することができました。


ただ、裏から表に変えて、そこまで勝てるようになったものの、もっと上のレベルに勝つためにはまた変化が必要で、、そこからは私は怖くてできませんでした。。。

自分の弱さですね。。。


プロ選手の中でも長く第一線で戦っている人っていますよね?

プロ選手の世界は、何かしらの変化をし続けなければいけないぐらいの厳しい環境です。もっと強くなるために!という目的のために、どんどん変化していける選手が残っていくんだと私は思います。


(※ちなみに、これも①番と一緒で、正しい変化をしていかないと強くならないのでご注意ください。正しい変化というのは、自分も信じれるし、客観的に見ても必要だと思うこと。周りの人からのアドバイスを聞いてみるのがいいかと◎)


③勝つことにこだわれる人

3つ目です。

「こんなこと当たり前だよ!!」と思う方がいるかもしれないですが、最後のなのでぜひ読んでいってください^^


「勝つことにこだわれる人」タイトルではわかりやすくこんな表現をしましたが、詳しく言うと、

何がなんでも勝ちに行く

どうしてでも勝つ

みたいなニュアンスが強いです。


私がレッスンしてきた、中級者レベルの方に多いのは自分の一番得意なパターンで勝ちたいという人。

もちろんそれは間違いではないのですが、試合で得意なパターンなんてできて3回ぐらい。。。それ以上得意パターンが量産されている場合は、シンプルに相手との間にレベルの差がある状態です。

自分と同じぐらいか、ちょっと上のレベルと試合をしたときはそんなにうまいこと行きません。


それでも自分のやりたいことと、勝つことを天秤にかけたときに、勝つことを優先できるかどうかというのがこの力の重要なポイントです。


強烈ドライブをかましても1本。ラケットの角にあたって変なボールになって、相手がミスしてくれたとしても1本。

カッコよさだったら、断然前者だけど、試合の1得点であることはどちらも変わりません。

私のプレースタイルはどちらかというと後者の方が多かったです。


いつかのTwitterにも書いたかもしれないけど、

私も、派手に得点して勝ちまくるプレーがしたかったけど、それを我慢して勝てるんだったら全然いいよ。って感じだったんですよ。

勝つためなら手段はなんだっていいって思っていたんですよね。


このぐらいの強い気持ちをもてると、周りの目も気にならなくなってきます。周りにどう思われても、自分は自分だし、やるべきことは勝つこと。

この気持ちがある人はめちゃくちゃ強いです。


この、”勝ちにこだわる気持ち”は、めちゃくちゃ体力を使います。

ずっと気を張っていなければいけないので、精神的にも体力的にもかなりきつい。正直諦めた方が楽なんですよね。

私も、大学生ぐらいのときに勝てなくなって、そこで「悔しい」と思わずに少しずつ諦めていきました。それに気づいてから選手として活動するのはやめようかなと考え始めるようになっていきました。


今、Tリーグ、日本リーグで活躍している選手は、多かれ少なかれこの気持ちを全員持っているはずです。私には出来なかったことなので、マジ尊敬。すごい。


勝つことにこだわれる人。

言葉で言うと簡単なんですが、極めるとめちゃくちゃ難しい要因の一つです。これを読んでいる皆さんも、ほんとに勝つことにこだわれているか?自分自身に問うてみてくださいね。



おわりに

3つ紹介しました。

最後まで読んでくれた、卓球オタクいる???大感謝丸です。

3つともシンプルなんだけど、意外に難しいことばかりなので、ぜひ自分自身の心と向き合ってみてください。


ちなみにこの強い人の特徴というのは、卓球に限らずだと私は思うな。仕事とか勉強でも近しいものがあるのではないかと思います。


私は、日本のトップレベルまでは行けました。そこを経験してきた私の目から見る、リアルな強い人の特徴というのはなかなかないと思うので、これを読んでいるあなたのパワーになったら嬉しいです。


私のことが気になってくれたあなたへ。

マンツーマンレッスンを行っています。

技術指導はもちろん、戦術を一緒に考えていくのが得意です◎

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では、また読んでね~。

shion

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