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3/31〜4/3 仲春のお菓子「君を待つ」

提供: 3/31(火)〜4/3(金)
菓銘: #君を待つ
薯蕷練切・黄身餡(山の芋・卵使用)

はじまりの春。新たな一歩を踏み出す君を待つ。
桜をあらわす定番の意匠を、いにしえより人と人とをつないできた縁起物の扇に見立ててオリジナルの菓銘をつけました。「君」に掛けて、卵の風味がやさしい「黄身餡」を包んだ薯蕷練切です。
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中国伝来の団扇(うちわ)に対して扇は日本生まれ。風を起こしたり顔を伏せたりとさまざまな用途がありますが、最初に生まれた木製の檜扇(ひおうぎ)は木簡を束ねたメモ帳のようなものだったとか。
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平安時代には檜扇が装束の一部になったほか、紙を貼った扇子が登場し、男女が和歌を書きつけて交わしたり花を載せて心を贈る風習が生まれます。末広がりの形から発展・繁栄を表す縁起物としてお祝いや贈答にも喜ばれるようになりました。
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茶道でも扇子は必需品。ごあいさつや大切なお道具を拝見する際に用い、自分の手前に置いて相手との間に結界を示しへりくだることで相手を敬う気持ちを表すとされています。
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新たな季節。あなたを心待ちにしている人たちとの嬉しい出会いに恵まれ、心を通わせその関係を大切に育てていけますよう、♡を込めて。
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◇志田円さんの季節の一句◇
『鞦韆(しゅうせん)のまだらに動く恋のごと』
今まで誰かが二人でブランコに残っていたらしい。まだらに揺れ続けている。春、ブランコにのる浮遊感は恋に似ている。空にのぼりまた地におりて、見える景色はどんどん変わる。それでも隣のブランコとはリズムが合わない。やがて恋が鎮まるまで、二人のブランコは止まってくれない。
*鞦韆(しゅうせん):ブランコ。「ふらここ」とも。
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#仲春

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