「雨あがる」毎日新聞に掲載されました

ただいま提供中の「雨あがる」。昨春から和菓子と一緒に紹介している季節の俳句の作者、志田円さんがME/CFSとの闘病を詠んだ句をモチーフに合作したお菓子ですが、毎日新聞の谷田朋美記者に記事にしていただきました。大学時代からの友人である円さんの闘病やコラボを始めた経緯にも触れていただいています。
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神戸版は5/19付、大阪版は本日5/24付の掲載ですが、神戸版から若干修正があり再編集された大阪版の方を写真でupしておきます。


限られた紙面では要点に絞っても書ききれないのが常ですが、ひとつ書き添えておきたいと思います。
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ふだんここを覗いてくださっている方には十分伝わっていると思うのですが、彼女のために和菓子をつくり始めたわけでも、毎回彼女の俳句をモチーフにつくっているわけでもなく、普段は各々が思い思いにまわりの人やどこかの誰かに届けたい季節のものをつくりそれを取り合わせて淡々とご紹介しています。
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ともに過ごした時間を卒業し、それぞれに平坦とは言えない道を進んだ先で出会った円さんの俳句と私の和菓子は、偶然にも季節という一つの軸に結びつくものでした。
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出会った頃からお互いがもつ世界や生み出すものが好きでもっと触れたいと思う単純な欲求、おそらく病が邪魔をしなくても抱いたに決まっているこの素晴らしさをまわりの人にも伝えたいと願う気持ち。
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それをお互いの生き方や暮らしの中で無理なくできる形で続けていること、それが何より大事だと思っています。
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どれだけ大切な人でもその人のためにでは長くは続かないし、そう思われたら私のためにしてくれているから頑張らねばならぬと背負せてしまうことにもつながりかねず、お互いに苦しくなるだけですから。
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あくまでそれぞれの人生や暮らしの中で紡いでいくものを息を合わせて添わせ楽しむ、そんなことが今このような形でできていることが本当に幸せだと思いますし、そこから湧いてくるあらたな意欲がお互いを力強く支えていると思います。
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…やっぱり、これを人に、よりによって新聞に書いてもらうのは無理ですね!ただの公開ラブレターみたい。ふふふ。まどかちゃん、いつもありがとう!
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もうひとつ。この記事を書いてくださった谷田記者もこの病の当事者です。10代で症状が出始め20代後半3年寝たきりだった時期もあり、今も体調と相談しながら仕事や患者会の活動を続けていらっしゃるそう。人によって症状や状態、経過がまったく異なるのが難しいところと伺い、理解を得る・広げる難しさをまたひとつ知りました。
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同い年ということもあり話題は尽きず。またゆっくりお会いできる日を心待ちにしています。谷田記者、ありがとうございました!
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#雨あがる  #mecfs 

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