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6/26〜30 夏越しのお菓子「水無月」

ご提供:6/26〜30
菓銘:水無月 -みなづき-
夏越しの祓が行われる6/30に京都で伝統的に食べられている水無月をおつくりしました。もっちりとしたういろうに丹波大納言小豆の蜜漬けをのせています。シンプルなだけにお店によって食感やこだわりのちがいがあり興味深い郷土食、今回はあっさりとしたものが食べたくなるこの時期に合わせておなかへのおさまりが少し軽くなるように仕上げております。
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夏越しの祓は古くより半年の穢れを払い、無病息災や厄除け、家内安全を願う禊ぎの行事として行われ、茅の輪をくぐる風習などがありますが、京都では末日30日にういろうに小豆を乗せたお菓子、水無月を食べる習わしがあります。三角の形はかつて宮中で氷の節会、あるいは江戸時代の氷室の節句として暑気払いとして食された、氷室から切り出された氷を表しており、小豆の赤は邪を祓う生命の色と言われています。
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いつの世もつつがなく過ごせることより他にしあわせなことはありません。次の半年も皆さまどうぞすこやかにお過ごしください。
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*店内でのご提供のみ、29月曜はお休みです。
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◎季節の一句

『川面(かわづら)にわが影流れ御祓(みそぎ)かな』
夏越しの祓えの日、一人ふと川を眺め降ろすと自らの影が川を流れてゆくように見えた。影が形代となってけがれをはらってゆく。
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作:志田円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人

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