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for serendipity917「いい庭をつくっていく」

辻信一さんの『英国シューマッハー校サティシュ先生の最高の人生をつくる授業』(2013)より(180p)。

サティシュ(先生)は怒りや憎しみについても、同じ庭の比喩を使って考える。棘や毒を持つ草を抜いて堆肥にし、庭の土を肥やすのに役立てるように、怒りや憎しみを慈悲や寛容という自分の良い面を育てるための堆肥として使うといい、と。ただしこの仕事にも、終わりはない。怒りや憎しみの種はいつもそこにあって芽を出そうとしているのだから。だからサティシュはいうのだ。「もうこれで完璧だ。終わりにしよう。そう考える庭師はいない。植物はどんどん育っていくからね。時には自分の嫌な面、悪い感情が頭をもたげて来ることもある。そういうこととうまく折り合いをつかながら、いい庭をつくっていく。それが人生というものじゃないかな。」

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