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for serendipity1051 「アランが美しいと考えるのは、芸術家の構想が、物質の持つ抵抗や法則に出会って、それとのぎりぎりのやり取りの中でついに実現したものです」

川瀬智之さんの『東京藝大で教わるはじめての美学』(2024)「第1章 絵画は想像力を抑えるのか?アランの想像力論」より(34p)

『幸福論』で知られるアラン。『芸術論二十講』(1931)の建築に関する章で石造のアーチ橋の例を挙げているそうで、アランはどこに美を感じるのか。「アランが美しいと考えるのは、芸術家の構想が、物質の持つ抵抗や法則に出会って、それとのぎりぎりのやり取りの中でついに実現したものです」。人間の構想だけでは美しくない。大変興味深いです。
 


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