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for serendipity864「わたくしにとってなぜ思想史だったか」

日本近現代史・思想史が専門の鹿野政直さんの『近代国家を構想した思想家たち』(2005)より。第2次世界大戦が終わったのが15歳になる前だったという鹿野さんはなぜ思想史をめさずようになったのか。僕は大学では日本古代史(奈良平安時代の律令制下の官職研究)を専攻していたのですが、思想史というものを高校時代に知っていたかったと思います。

初めて拝読する鹿野さんの本ですが、思想家の卵として、共感すること多く。「秩序への違和感こそ思想の源泉」(6P )。「思想家である要件は、そのように夢追い人であることにあった。いや、秩序との葛藤を受けとめて、その秩序解体への、あるいはもう一つの秩序への夢追い人となることが(より正確にいうと、その深みにはまってしまった人が)、その人をして思想家としてしまうのである(7p)。



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