見出し画像

半農半X研究所の塩見直紀が試みてきた小さな100個(本、ワークブック、ワークショップ、ツーリズム、コンセプト、コレクション、法則など)、紹介しています。

漢字が伝わる以前のことばである「やまとことば」では、植物の「種(たね)」の「た」は、「高く」「たくさん」など、広がりをあらわします。「ね」は「根っこ、根源」を意味すると20年ほど前、その道の研究者から教わりました。

種を大地に播くと、土深く根を張りつつ、空に向かって芽を出し、花をつけ、種子を残していきます。現代人はずいぶん前から「根なし草」と言われてきましたが、「いのちの根っこ」を大事にする生き方が求める人も増えています。

大地や地域、家族といった「根っこ」を大事にしつつ、無限の創造性・想像性を活かし、文化創造していく。才能を自分だけのものとして独占せず、いいものをシェアし、分かち合い、伝えていく。「た・ね」はそんなことを教えてくれているようです。個人の生き方だけでなく、家族のあり方、地域、企業やNPOなどの組織、集落、さらには市町村、都道府県、国家のあり方にさえも示唆を与えてくれる。そんな気がしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?