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for serendipity912「研究って粘りだよね」

シリーズ ケアをひらく『当事者研究の研究』(石原孝二編、2013)所収、「Discussion 当事者研究をやってみた」での精神科医・川村敏明さんのことば。このディスカッションには「爆発の研究」をされた「浦河べてるの家」の河崎寛さんも参加されていて、とても興味深い章になっています。

僕は「1人1研究所社会」の観点から、べてるの家等の「当事者研究」を学んでいきたいと思っているのですが、「当事者研究」の始まりともいえる
河崎さんに「爆発の研究」をすることをすすめた向谷地生良さんの印象深いことばを添えます。

「河崎君、この爆発のテーマは、君自身の欠点や弱さをいかに克服するかという問題ではない。極端に言えば、世界中の爆発に悩む仲間をいかに救出するかというテーマでもあるし、河崎君自身がこのテーマを通じて、多くの人たちとつながるチャンスでもある。そこで提案したいんだけど、仲間といっしょに爆発をテーマにした研究をしてみないかい・・」(向谷地生良+浦河べてるの家『安心して絶望できる人生』63p)

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