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向谷地生良さん、川村敏明さん、清水義晴による鼎談の小冊子『「べてるの家」に学ぶ』(博進堂文庫20号、1996)。2023年の夏、我が家の離れを壊すにあたり、部屋の片づけをしていたら、1996年発行の「博進堂文庫」シリーズの1冊に出会いました。新潟の印刷会社・博進堂から発行されているものです。自分で取り寄せたのか、誰かからいただいたものか、記憶がありません。我が手元に来たのはおそらく、僕の「浦河べてるの家」の1回目のマイブームのときだと思います。鼎談をされた向谷地生良さんは「べてるの家」の設立当事者のソーシャルワーカー。川村敏明さんは精神科医として応援をされた方。清水義晴さんは僕が追いかけているテーマ「一人一研究」という考え方を「べてるの家」に伝え、「当事者研究」という流れのもとを創ったキーパーソンです(博進堂4代目社長)。2024年、『当事者研究の研究』(シリーズケアをひらく、2013)を拝読し、「一人一研究」を伝えた清水義晴さんのお名前が本で出てきて、驚きました。「一人一研究」が世にひろがる「当事者研究」につながっていたとは! 昭和24年生まれの清水さんは「一人一研究」ということば、考え方をお父さん(先代社長)から教わったといいます。ここももっと知りたいところです。博進堂文庫のバックナンバー(シリーズ15)のなかに『一人一研究の精神~独創性を育てる』(1995)という興味深い冊子があります。在庫があればうれしいです。






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