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嫉妬、羨望。


僕にとってクリープハイプの存在は歳を重ねる度に意味合いが変わっていった。



まずは、ライブハウスツアー、ホールツアーお疲れ様でした。私にとって確かに刻まれた最高のライブです。特にZepp福岡でのライブは私史上、
最高と言わざるを得ないライブでした。観客の熱とクリープハイプと熱の戦いで安っぽい言葉で述べるなら、「この上ない一体感」を生み出している気がしました。
クリープハイプのライブにはいつもタイトルというか主題があるのかなと思わされます。
例えばホールツアーを例に取ります。


初日「精進、激昂」
2日目「繊細、安堵感」
3日目「爆発、発露」
4日目「昇華、一体」

というような感じを私は感じました。
今回に限らずいつも公演に対するテーマがあるような気がします。
特に印象に残っているのは初日、3日目、4日目です。
初日と3日目というのは勢いがいつにも増してあるなという印象を受けました。久しぶりのワンマンでかなり期待というか、ワクワク感が凄かったという私自身のフィルターもありますが、特に尾崎さんの熱量がいつにも増してあったという印象です。
そして4日目、ツアーファイナルではこれまでとは一変、「優しい」という印象が強かったです。荒々しく、感情が溢れていた初日と3日目
とは対する4日目、次への期待としっかりと今ツアーをまとめ上げられ、また会いに来たいな。という思いを強く植え付けられた講演でした。


クリープハイプの歌詞は曖昧な、端的に簡単には言葉に表せない感情を綴った曲がとても多く感じます、その歌詞に集中して文意、言葉のフレーズの意味を考える時間が僕はたまらなく好きです。
無くしたラスト1ピースの心のパズル、
その穴抜けの感情にすっぽりとハマッてくれるのがクリープハイプです。出会えてよかったです。僕の捻くれた性格、感情を的確に綴り、丁寧に時に荒々しく歌い上げてくれる僕の心に染み渡り、響き一部となっています。

その中でも僕が一番大好きな曲は
「二十九、三十」です。


クリープハイプに出逢えたきっかけは僕が中学一年生の時です。世間から見ても「最低」と言えるほどの家庭ではありませんが幼き頃から私の両親は喧嘩の絶えない日々でした。それが小学校低学年頃からの日常です。私はそれの仲裁に入り喧嘩を止めるということをしていました。正直、かなり辛く、きつく、興奮した声を聞くと、悔しくも悲しくもないのに涙が出てくるという症状も患いました

そんな日々に疲れていた僕が出逢った曲それが「二十九、三十」です。
当時は「前に進め」というフレーズが私の原動力になっていました。
「手を抜かない」「休むことを知らない」私にとってこの曲はまさにそのものでした。
ちょうどその頃競泳を初め、私はかなり遅く始めたので同世代との差もかなりあったのでこの曲を聴いて自らを奮い立たせていました。
この曲を聴き、レースに望み、自分に嘘偽りない100%の努力と100%の我慢をし、僕はいつからかエースにもなれました。  

そんな僕の青春というか努力というか「頑張る」時にそばにいてくれたのがこの曲でした。

そして、当時とは違い今、沢山のクリープハイプの曲と触れたことで、この曲だけは真っ直ぐな気持ちが歌い上げられてる。という所がまた好きです。
僕の主観ではありますが、他の楽曲は、一言で言い換えられるようなことを丁寧に言葉で説明してくれているような曲という「それだ。その感情だ」と思わされます
世の中に対しての疑問が尽きない私にとってそれはとても心地よく、救いとなっています。

その中でも「二十九、三十」は本音を吐き出すような、人間の本質。特に弱い部分を描いた曲のような気がします。
人としての抗えない性。縋りたいという気持ち。そこの本性を上手く炙り出し突き刺し、綴ってくれた曲と思っています
僕が行かせて頂いたツアー計5本ともで聞けたのが最高に嬉しくおもいます。

20歳になった今
世の中を知り、人へ絶望し、感謝し、可能性を知りました。これからも沢山の経験をして僕は新しい自分になっていきます。
そんな時、いつでもそばにいて欲しいと思うのがクリープハイプの楽曲達。
中学生の時に分からなかった歌詞の意味を今では半分はわかるようになった。全部なんてわかりきれないからここまで。

ただ、どれもこれもが本気が伝わってくる。そんな楽曲達です。
歌詞を見て何度もあ、こういうことなのかな?この可能性もあるな。と新たな発見が更に僕をワクワクさせてくれます。「発見、気づき」この言葉が合うような気がします。

僕は趣味で小説を書きますが、尾崎さんの言葉の選び方、接続詞の使い方というのはいつも嫉妬と羨望が入り混じっています。ライブへ行っても、感動と悔しさでいっぱいになります。

しかし
感情の起伏が少ない僕にとって唯一、我を忘れて感情を露わにし、大好きだ。と胸を張っていえるそんな存在がクリープハイプです。


クリープハイプが大好きだ。


前に進め。



#クリープハイプ
#だからそれはクリープハイプ
#前に進め

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