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冬のデイキャンプでアウトドア嫌いを克服した話

 また大分時間が空いてしまいましたね。どうにか継続して続けたいものなんだけれども……。
 実は12月8日に突発でデイキャンプへ行ってきたんですよ。場所は埼玉県ときがわ町の堂平天文台のキャンプ場です。

 90年代のWebサイトっぽいレトロさを全面に出しながらも、読み上げ機能がちゃんと付いてるのユニバーサルデザインだしいいですね。色んな人へ配慮するWebサイトは凄い。
 結論から言わせてもらうと、もう本当に最高でした……。最高すぎて「何でもっと早くに行かなかったんだろう」と後悔したほどです。


アウトドアへの苦手意識が凄まじかった

 私の家にはバーベキューやキャンプをするためのアウトドア用品が一通り揃っています。しかし、私のアウトドアに対する苦手意識が凄まじすぎて、ずっと踏み出せずにいたのです。

マッチなしでの火起こしを強要
 小・中学校で林間学校にそれぞれ1回ずつ行ったのですが、教員から無茶振りをされたわけですよ。「昔の人は石や木を使って火を起こしたんだぞ。お前らもやってみろ」と言われ、その辺に落ちてる物でかまどに火を点けろと言われたんですよね。
 いや無理でしょ。火打ち石すらないのにどうやってやるんだよって話なんですよね。しかも宿泊施設への移動時刻が決められているので、時間が本当にないんです。いつまで経っても火は起こせず、見兼ねた教員がマッチを貸してくれました。炊き終わってないご飯と水っぽいカレーを班のみんなで食べたのです。
 こんなことが義務教育期間にあり、「準備も片付けもあって大変なのにこんなにまずいんだったら外で食べる意味ないよな……」と思ってしまいました。

黒焦げ炭火焼バーベキュー
 バーベキューも高校生まで数回やったのですが、炭火の扱い方がわからないままとりあえず切った食材を焼いて食べるみたいな感じだったので、食材の良さを活かし切れませんでした。大好きなピーマンが真っ黒になっていく……。「これならお家のホットプレートで焼いて食べた方が美味しいじゃん」に帰結してしまいました。


きっかけはフォロワーのnote

 そんなアウトドア失敗体験を積み重ねた私がなぜデイキャンプへ踏み出したかというと、あるきっかけがあったからです。Twitterでも長年お世話になっているでこちゃんが、キャンプについてのnoteを投稿していました。

 これを読んで「え〜めちゃくちゃ楽しそうじゃん!」って思いました。しかし、「でも私外でご飯作るの苦手だしな……」という気持ちがブレーキをかけてしまって、一歩踏み出せず。
 記事内で「ゆるキャン」について触れているのですが、そう言えば周りから勧められているのに見てなかったなということを思い出します。折角だから見てみるかという気持ちになり、ゆるキャンを視聴することに。


ゆるキャンが後押ししてくれた

 いざアニメを見始めると本当に楽しくて、あっという間に最終回まで見終わってしまいました。美しい風景や落ち着いたBGM、個性的なキャラクター達が本当に愛おしくてたまりませんでした。いやこのアニメ見てオタクが影響されてキャンプ行きたくなるのめちゃくちゃわかるわ……。だって私も行きたくなったもん……。
 「けいおん」を見る前からバンドはやってたし、「ダンベル何キロ持てる?」はアニメから存在を知りましたが、その前から「みんなで筋肉体操」経由で筋トレを始めていました。スポーツアニメを見ても「ここまでハードな運動は自分には無理だ」と思って、どこか遠い世界のこととして捉えていました。長いオタク人生の中でもアニメを見て影響され、同じことをしてみたいと思ったのは実はゆるキャンが初めてだったのです。
 作中で料理をする際にガスコンロが使われているのを見て、「これだ!」と思ったんです。これなら簡単に火が起こせるし、屋外での調理が苦手な私でもいつも通りに料理が出来るなーって。


突発デイキャンプへ

 思い立ったが吉日、両親を巻き込んで堂平天文台のキャンプ場へ。予約したのは当日の2日前だったのですが、無事予約が取れました。

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 こんな感じの場所でデイキャンプをしました。メニューはすき焼きです。ガスコンロを使い、家で切ってきた野菜・肉・豆腐を各種調味料と一緒に煮るだけなので、本当に本当に簡単。

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 当日は晴れていて雲ひとつなく、日差しが温かくて素晴らしい天気でした。夏に天文台の方へ行ったことがあるのですが、冬の堂平山は夏よりもずっと空気が澄んでいました。標高800mの高さから美しい景色を眺めつつ食べるすき焼き、最高以外に感想がありません。今まで食べたすき焼きで一番美味しかったです。

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 そしてコーヒータイムへ。ドリップパックと言えども、朝一で挽いた豆で作ったのでめちゃくちゃ美味しい……。澄み切った空気と共に五臓六腑へ染み渡ります。
 会社員時代、社内に置いてあるインスタントコーヒーが不味すぎて、業者さんからドリップパックを大量に買って使っていたんですよね。最近は家で仕事しているので使う機会がなく、ずっと戸棚の奥へ押しやっていました。まさかあの時買ったドリップパックの残りがデイキャンプで活躍すると思ってなかったよ。

 ここの「フック式 ドリップパックフィルター」という商品を使っています。昔シーラーで封してたんですけど、途中からシーラー出すのめんどくさくなって(ものぐさの極み)、朝アイロンをかける時にドリップパックもついでにアイロンで封をするようになりました。
 アイロンでやる場合、設定温度が高すぎたりアイロンを当てる時間が長すぎると破れちゃうので、5秒くらいで一旦離して様子見るのがおすすめです。また、直でアイロン当てると溶けた物体が付着する可能性大なので、クッキングシートの切れ端を上に敷いて、その上からアイロンがけすると汚れずに済みます。

 とにかく本当に本当に最高の1日でした。身体の疲れがすっかりとれた。心の洗濯とはこのことだ……。
 自分が出来る範囲でやるキャンプってこんなに楽しいんだなって。


既に次のキャンプが待ち遠しい

 今までの残念アウトドア体験を最高のデイキャンプによって塗り替え、見事に苦手を克服しました。もう既に次のキャンプの機会が待ち遠しいです。
 堂平天文台のキャンプ場は冷暖房完備のモンゴルテントがあって、お布団もあるので次はそこへ泊まってみようかなと思っています。天井が透明なので星空を見上げながら眠れるんです。もうこの時点で最高な予感がするというか最高が確定してますよね! トイレもあるし、暖房があるから私みたいなキャンプ初心者でも安心です。
 出来る範囲からちょっとずつアウトドア知識を身につけていって、火の扱いにも慣れたら炭火焼バーベキューにも挑戦したいなあと思いました。
 堂平天文台でのデイキャンプ、1人550円(要予約)ですよ。安すぎでしょ。本当に素敵な場所なのでぜひ行ってみてくださいね。

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