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育児キロク#01 泣かずに産まれてきた娘

私は2021年7月
35週で長女を出産しました。

「おめでとうございます、元気な女の子ですよ」と言われる事が本当に奇跡なんだと改めて実感します。

長女の出産は、まるで医療ドラマのようで、一言で言えば壮絶でした。
記憶が抜け落ちている所もありますが、書き綴っていきます。

産まれてくる前のこと

産まれる2日前、
普段より多い張りを感じてはいたが、出血もなく、歩けるし2人目だし大丈夫かなと判断。

そして出産前日、
お兄ちゃんの誕生日ということもあり、1日バタバタしていて、張りはあまり感じず。

しかし夜になると張りが強く感じたと同時に胎動は少なく感じた。暗いベッドの上で一生懸命スマホを片手に調べるばかりで、産院に連絡することはなかった。産院に迷惑がかかるのが嫌だった。何もなかった時に恥ずかしい思いをしたくなかった。

…なんという自己中心的な親だろうか。娘の生死にかかわるというのに。今でも情けなさと申し訳なさでいっぱい。

出産当日

出血はないものの、張りや痛み持続。
胎動が1時間に1回も感じられないことから、朝1番に産院へ連絡し受診。

看護師に「仕事増えたなぁ」と思われている(であろう)中、NST(ノンストレステスト)を行った。
赤ちゃんに元気がなく、今すぐにでも取り上げないと命に危険があるとのことで、総合病院へ搬送。

帰り際、医師の「なんでもっと早く来れなかった?」の一言に、心がチクリと傷んだ。

10分くらいで到着し、内診、エコー、採血、心電図、胸写をしてもらった。
たくさんの医師や看護師、技師さん達がテキパキと動く中、放心状態だった。

検査の結果、やはり赤ちゃんは危険な状態にさらされているため、このままお腹の中で育てるよりは、今すぐにでも出してあげた方が良いとのことで、言われるがままに手術が始まった。

35週0日。
帝王切開は長男の時に経験しているし、今回もきっと大丈夫。
とにかく「大丈夫、大丈夫。」と言い聞かせた。

手術がはじまった

腰椎麻酔後、緊急帝王切開。
10分もたたないうちに産まれて来た我が子。
しかし泣くことはなかった。
「あれ?長男の時とは様子が明らかに違うぞ」
いっきに不安になった。

周りがいっきに緊迫感に包まれた。

看護師が一瞬だけ顔を見せてくれたが、その後すぐ処置をしていた。

すると医師が一言
「これってソウハクじゃない?」

正しくは、「常位胎盤早期剥離」という、妊娠中の病気です。

正常な位置にある胎盤が、出産前にはがれてしまうことで、場合によっては、赤ちゃんの命に関わる深刻な事態になることもある病気です。

引用:NHKニュース

はっ!昨日夜中にネットで見たやつだ!
と、思った。
でも出血もなく、1週間前の検診では異常なかったかし、まさか自分に起きるわけがないと思っていた。

新生児仮死状態で産まれましたが、幸いにも一命をとりとめることができました。

出生体重は1880g
身長は測ることができませんでした。

この後2ヶ月に渡る娘の入院生活が続きます。


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