旗で見えない先に見えたもの
特に大きな話題にはなっていなかったんですが、これもため息問題同様に前からくすぶっていたことではあったので、これも良い機会なので考えてみたいと思います。
※ため息問題とは
旗で前が見えない問題
ぶっちゃけます。
旗を振ったり、ゲーフラを掲げると前(ピッチ)は見えなくなります。
なので、前提として旗で前は見えなくなるのは事実であることです。
これを受け入れないと先に進めません。
そして誤解してほしくないのは
自分はゴール裏に旗は増えてほしい派であり、みなさんの味方です。
味方であるからこそ、見方を変えて考える必要があると思ってます。
でも、果たして自分たちがこれまでにやってきたことが正しかったのかということもあります。
早速考えていきましょう。
絶対にやってはいけないこと
まず、旗で前が見えないと言われて起こすのが、じゃあ違う席へ行けと言ういわゆる排除という手段です。
手段としてはありなのかもしれませんが、しかしこれはかえってマイナスのイメージしか付きません。
例えるならば、初めて入った飲食店で、たまたま居合わせたその店の常連客に「ここは俺の店だから他所へ行ってくれ!」と言われたらどう思うでしょうか。
実はここで印象を悪くするのが、その常連客ではなくその飲食店だということです。
つまり、そこの常連客がその飲食店のイメージを悪くしているのです。
そう考えると、ゴール裏で旗を振っている人たちが、旗で見えないなら違う席へ行けと言われたらどういう印象になるでしょうか。
印象が悪くなるのはその発言をした人ではなく、そこのゴール裏、さらに言えばそのクラブの印象を悪くするということです。
興味のある方は「常連客が店をつぶす」で検索してみてほしいと思います。
逆に、旗で前が見えないからと言って旗をねじ伏せてしまうのも間違いだと思ってます。
なぜなら、スタンドで旗が振れるのは決められた場所、すなわちゴール裏だけだからです。
自由席は座席を選べる権利があります。つまり、どこで旗を振っているかを把握しておけば、旗で見えなくなるリスクは大幅に減るからです。
百歩譲って前の座席の人が旗を隠し持っていて後で気づいたということもあるかもしれませんが。。
つまり、旗で前が見えないという意見が出るということは
ゴール裏=旗を振っても出しても良い場所であるということが
まだまだ認知されていない
のではないかと考えます。
タオマフはOKなのに旗はNG?
そんななかである疑問があります。
それはタオルマフラー、タオマフです。
タオマフは選手入場時にほぼ全員が掲げているのですが、なぜこれについてはタオマフで前が見えないということが起きないのでしょうか。
試合前の選手入場シーンなんていちばん盛り上がる場面で目に焼き付けておきたいはずなんでしょうが。。
たしかに過去、選手入場時にタオマフを掲げましょうと呼びかけてきたのは事実です。それが浸透してきたのか、選手入場時=タオマフを掲げるものと認知されているので多少見えなくても我慢できるものになっているからなのでしょうか。
旗から話がそれてしまうのですが、そう考えるとユニフォームの着用率が高いのも不思議だと思っています。
なぜなら過去、チームカラー(緑色)のものを身に着けてきてくださいと呼びかけたことはあっても、ユニフォームを買って(着て)スタジアムに来てくださいと呼びかけたことは一度も無いからです。
ユニフォームの売り上げもクラブの収益になるのでみなさん買っていただいている分には良いのですが、一般の方からしたらやはり良い値段で、かつ年間で着る回数も決して多くない。
つまり、呼びかけてもいないのにユニフォームの着用率が高いのはなぜなのか。
旗の話に戻ります。
ゴール裏に旗がなかなか根付いていかないのはなぜ?
そもそも根付くとは、その土地に根を下ろすこと。
木を植えて森を作るためには多くの木を植える前にその土地を耕して木が育つ環境を作らないといけない。
なので、もしかしたらゴール裏に旗がなかなか根付かないのは、旗を振っても出しても良い場所であるということがまだまだ認知されていないがゆえに、実はゴール裏で旗を振っても良いという環境ができていなかったのではないでしょうか。
自分たちはほかのクラブの応援風景を見て勝手にゴール裏=旗を振っても良い場所という印象を先に持ってしまったがために、ほかのクラブの応援風景を知らないでゴール裏に来るほかのファン・サポーターを置き去りにしてゴール裏で旗を振っているのでこのようなことが起きてしまっている。
旗を振っても良い環境になっていないから、たびたび旗で前が見えないと言われ続けている。
これはあくまで自分の仮説ではあるのですが、もしこの考えが合っていたとしたら、何か基本中の基本が抜けていたような気がしています。
どんなに木をたくさん植えても、そこの土壌がしっかりしていなければ木が育つどころか森にもならない。
どんなに旗をたくさん作ったところでゴール裏で旗をだしても、旗を出しても良いという環境になっていなければ旗は一向に増えることはない。
タオマフは選手入場時に掲げるものと認知されているから不満が起きにくい。
ユニフォームはみんな着ても良いという環境ができているから自分も着たいと思って良い値段でも買ってくれる。
旗はどうでしょう。
・旗を持ってきてくださいと呼びかけないと一部の人しか持ってきてくれない
・旗を持ってきても一部の人しか持っていないから出すのをためらってしまう
・旗を出したら前が見えないと言われたから次は持ってこない
・旗で見えないなら違う席へ行けと言われるのでゴール裏・クラブの印象が悪くなってしまった
もしかすると、私たちの見えないところでたびたび旗で前が見えない問題が起こっていたかもしれません。
そしてため息問題同様に批判はするけど解決はさせないから今に至っていると思うのです。
個人的にはゴール裏にたくさんの旗が出ているのは理想です。
ただこのような仮説を立ててしまうと。。
理想にははるか遠いですね。。
私はこの仮説から、ゴール裏に旗を増やすよりまずはゴール裏は旗を振っても良いという環境を改めて作っていきたいという提案をします。
それとも、旗で前が見えないとネチネチ言われ、言われたら違う席へ行けと言って印象を悪くし、さらに旗が増えなくなる悪循環を続けてまで旗を振り続けていくほうが良いでしょうか。
決してその意見は間違いだと言うことはありません。
でも、過去やってきたなかで旗が根付いていないからこそやり方、考え方は変えないといけないのかなとは思います。
考えを変えるのは他人ではなく自分です。
来週11/21(日)のホーム山口戦から大旗もパイフラも解禁になります。
しかし、これまでのやり方ならば99.9%旗で前が見えない問題は再発すると思ってます。
さて、みなさんならどう行動しますか?
旗を出す・振るみなさんが新たな旗振り役になれることを期待しております。
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