今日の美味しおほの 鯛あらスペシャル

週の真ん中水曜日のコーナー 食欲全開のしおほのによる食いしん坊エッセイ 今日の美味しおほの
お魚コーナーでたまに売られている「魚のあら」。魚をさばくお店ならどこでも必ず出るでしょう。命を頂くのだから、残さず美味しく味わいたいもの。そんなことを言いながら、買ったことはほとんどありませんでした。
あら汁は大好きだけど、お寿司屋さんで飲める特別なものというイメージだし、あら汁以外でどんな調理法があるのだろうか… ある日、仲卸市場に行くと、タイのあらが一匹分、ワンコインで売られていました。隣の相棒が「こんなに大きな袋でワンコイン?お買い得だね!」と騒ぐのにつられ、後先考えず購入。(あら汁は作るとして、夫婦2人分じゃ多すぎる。さぁて、どうしたもんかいの?)こういうとき、インターネットがある時代で良かったと心から思うね。ささっと検索。数あるメニューからご飯もの・主菜・汁物の3点セットを作りました。ワンコインで鯛コースじゃ!
まず、あらの頭を使って、甘辛い煮物。あらの頭を表面が白くなるまでさっと湯引きして水にとり、鱗や血合いを取り除きます。大きめのフライパンに、酒・水を沸騰させ、ショウガ・みりん・砂糖を加え、弱火で煮ます。しょうゆを加えて煮汁が少なくなるまで煮詰めたら、仕上げにみりんを加えひと煮立ち。これで完成。
続いて、あら汁と、鯛飯!残っているあらも、同様に湯引きをしたら、半分はたっぷりの水とだし昆布で20分ほど煮込みます。火を止めて冷ましたら、ザルにキッチンペーパーをかぶせ、ボウルも用意し、お出汁をこしましょう。もう半分のあらは、アルミホイルに乗せてグリルで15分ほど焼きましょう。粗熱をとったら、小骨を取り除きながら身をほぐしましょう、つまみ食いは我慢。炊飯釜に、米2合・酒・みりん・しょうゆ・さきほどのお出汁を2合分注ぎ、炊飯。炊き上がったらほぐした焼き身を加えてさっくりと混ぜましょう。仕上げに三つ葉を添えたらぐっと本格的になります。
調理中、相棒が「生臭いねぇ」と。そうねぇ、普段はさばいてあるお魚を調理するばかりで下処理からしたのは初めてだものね。加えて、手間も時間もかかるけれど、その分、達成感と一口食べた時の感動もあるねぇ。一匹分のあらは、夫婦二人でもお腹パンパンになりました。残った鯛飯は、明日の朝、熱いだし汁をかけて鯛飯茶漬けにしようかしら。
週の真ん中水曜日のコーナー 食欲全開のしおほのによる食いしん坊エッセイ 今日の美味しおほの。
今週は「鯛あら スペシャル」お送りしました

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