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2024年7月4日

相棒が、上司の方から仕入れてくるグルメ情報は、少ないながらも有益なものが多いので、楽しみにしています。大人気の焼き鳥屋、ご近所のホルモン焼肉も教えてもらいました。ある日「マンゴーのケーキが絶品らしい」というので、お隣多賀城にあるケーキ屋さんへ行ってきました。お誕生日や記念日にお世話になっているケーキ屋さん。出会いは、ラジオ局への差し入れで頂いたマカロンでした。マカロンって、ヨーロッパの見た目が可愛いくて甘いスイーツというイメージが強く、失礼ながら、とってもおいしい印象はありませんでした。「マカロン?かわいいよね~」という具合。それが、そのお店のマカロンを食べて初めて「マカロンって美味しい!」と目覚めたのです。ケーキを買うたびに1つおまけでマカロンを頂けるので、大切に味わいながら「次はマカロンも買おう」と決意するのですが、忘れてしまいます。
 お店のドアを開ければ、目の前に広がる大きなショーケース、いっぱいに並べられた色とりどりのスイーツたち。ケーキというより、芸術作品みたい。鮮やかな色のコーティングやフルーツに心躍ります。マンゴーのケーキは一番下の段にありました。1ピース1,000円を超える高級ケーキ。なになに?国産マンゴーをふんだんに使用か。マンゴーといえば、フィリピンの高級デパートに行ったとき、マンゴーを横に値札が135とあって「一個135ペソ!なんて安いんだろう」とレジに進んだら店員から怪訝な顔をされ「これは1キロの値段で、1個では売れません」と、マンゴー1キロを買い、1日3個マンゴーを毎日食べていたほど大好き。国産のマンゴーって食べたことあったかなぁ?ピースの上に、太陽の光をいっぱいに受けたひまわり色のマンゴーがびっしりと並べられ、スポンジの間にはホイップのみのシンプルスタイル。高級なと言われれば、ぐっと肩に力が入り身構えつつ、とがった先の一センチほどの三角柱をフォークですくい、一口。うーわ。口に入れた瞬間に、マンゴーの人生で最高に美味しい完熟を迎えたかのような、甘いだけじゃない魅惑のトロピカルな果汁が広がりました。マンゴーが美味しいだけじゃない、しっとりスポンジも甘さ控えめなクリームも、主役級の魅力がありながら、あくまでマンゴーの引き立て役に徹している…あぁ話してたらもう一度食べたくなっちゃった。

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