2024年7月22日

休日の昼下がり、満員電車で読書をして過ごしていました。紙に印刷された縦書きの活字は、自分が思っている以上に、心の拠り所でした。そもそも、いろんなことを考えすぎなんだよな。

本を読みつつ、周りの音を注意深く聴きます。「ここのパンケーキ美味しいんだって」「並ぶの面倒だよ~ファミレスでよくない?」(いやいや、確かに面倒だろうけど、並ぶ時間もまた思い出じゃん。色々積もる話はないのかい?あ、でも、ファミレスって侮れないよね。レベル高いってきくよ?)懐かしい。学生時代、休み時間は、教室で一人勉強することが多かったけれど、結局まわりの話を聴くのに夢中だったな。だから、深夜ラジオを聴きながら受験勉強はしたことないけれど、それに激しく同意しています。本格的にラジオが好きになったのは、ラジオの仕事を始めた20歳頃だけど、私はずっと、誰かのなんてことない話を聞くのが好きだったみたい。

 あ。斜め向かいに立つ青年のポケットから穴が開いた切符がハラリ。3人組で話し込んでおり、気づいていない。声をかけるには、自分の正面に並ぶ人を避けなければ…(無視する理由にはなるまい)電車がちょうど動き出したタイミング、「あの、これ、落とされましたか」『あ、ありがとうございます』

 人の性格は、他人によって様々いわれ、時に良し悪しまでに及びます。それがどれだけ自分の人生に関係ないことなのか、気づくのが遅すぎた気がするなぁ。高校時代の自分に問う。クラスメイトとあまり話さないで聞き耳ばかりたてる自分は、残念だろうか?人間だもの、苦手なことくらいある。それでも、困ってる人に躊躇なく手を差し伸べられることは、誇っていいと思う。

 なにより、その「人の話を聴く楽しみ」、数年後、仕事にしてるんだから。いま、自信がないことだって、これからどうにでもなるんだ。未来の可能性に希望を感じ、心踊るしおほのに、今日もお付き合いください。

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