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【アートの記録_0029】

アートプロデューサーの橋本誠さんと出会ったのは、2014年(くらい)のアサヒビールのCSR活動の一環であった「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)」。AAFとは、全国の市民グループやアートNPOとアサヒビールが協働で開催するアートのお祭りで、市民が主体となって企画・運営し、地域の魅力を引き出し、コミュニティの再構築をめざす社会貢献活動でした。(2016年終了)

その活動のなかに、アートの学校がありました。名称はもっと違ってたかもしれません。すでに記憶があいまいです。その学校では市民アートの現場を見ながら考察する講座っぽいインプット&対話のパートと、手分けして各地のアートフェスを取材し、レポートにまとめるアウトプットパートがありました。参加者は対話型鑑賞を実践している新聞記者や舞台美術のプロデューサー、大型アートフェスの「パスポート」(チケット料金を先に払い、会場でスタンプを押す、屋外アートの観覧料を徴収できる画期的システム)を考案した人など、にわかアートファンにはゴージャスで恐れ多い人たちばかり。ですが、主催はアサヒビール。ビーラーな私は飲むことに関しては優等生ですからね。1年間の活動を終え、アートの学校を卒業したあとも、細々とメールやSNSでクラスメートとつながっていたけれど、ほとんど連絡をとることはありませんでした。

ところがある日、クラスメートだった橋本さんからクラウドファンディングのお知らせが来たのです。「日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える本を出版したい」というプロジェクトで、そのリターンは、本・編集会議に参加する・取材体験などいろいろ。そこで私は「アートプロジェクトの取材」ができるプランをセレクト。早速取材の機会があると聞いて、千葉市美術館の取材に同行させてもらいました。

今回、名だたる美術系媒体の方々(挨拶してないからわかんないけど、たぶんそう)と一緒に、展示の観覧と、作家の囲み取材がセットになった会に参加させていただきました。社会科見学みたいでワクワクがとまりません。

いろいろ生々しく書いてみたんだけど、ネタバレすれすれで没になりまして、橋本さんに直してもらって、ようやく記事になりました。

”わかるって、何なのか”がテーマで、天変地異目線から、今の自分たちの現実を見てみたい、現実を現実から引き離してみてみたい…という思いで制作されたインスタレーション、必見ですよ。

チケットもおしゃれ。手ぬぐいと目のみなさんのお勧め書籍も買っちゃった!図録も見本がすでにカッコよかったので予約しました。売店でチェックしてみてください。

具体的な展示内容については全くお伝え出来ないのですが、事実として、私は14時から19時くらいまで千葉市美術館にいました。囲みやレセプションの時間を差っ引いても3時間くらいは観てたんですね。繰り返し観たくなるんですよ、ほんとに。会期中にまた行こうと思います。

チケットは2回目以降はフリーで入れる繰り返し入場OKのしくみ。

目のみなさんもこっそり鑑賞者として入られるそうですので、もしかしたらご本人たちと一緒に鑑賞できるかもしれませんよ。

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【目 非常にはっきりとわからない】千葉市美術館~2019年12月28日(日)

目【me】(eの上に′がつきます)/果てしなく不確かな現実世界を、私たちの実感に引き寄せようとする作品を展開している。手法やジャンルにはこだわらず、展示空間や観客を含めた状況、導線を重視。創作方法は、現在の中心メンバー(アーティスト荒神明香、ディレクター南川憲二、インストーラー増井宏文)の個々の特徴を活かしたチーム・クリエイションに取り組み、発想、判断、実現における連携の精度や、精神的な創作意識の共有を高める関係を模索しながら活動している。(Facebookより)

オフィシャルサイト/http://mouthplustwo.me/index.html https://www.facebook.com/mouthplustwo/

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クラウドファンディングについてはこちら。

日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える本を出版したい! https://motion-gallery.net/projects/editlocal_artbook/

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レセプションや囲みでアーティストの思いを聞くと、ますますファンになっちゃいますね。いい経験したわ~。荒神さんのアートワークが使用された磨き7%の贅沢な日本酒もご相伴にあずかり、ラッキーでした。

やっぱり、なんらかのアクションを起こすと、面白い経験がついてくるものなんだなあ、を実感しました。

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