フェブリクのジェネリック薬がやっと

フェブリクは、高尿酸血症を改善するため、体内での尿酸生成を抑える薬です。今までは先発薬しかなく、ジェネリック薬は発売されていませんでした。それが、2022年6月17日にジェネリック薬が上市されたのです。

「フェブキソスタット」という薬の一般名を冠したジェネリック薬が、実に13社から発売されたのです。薬価は先発薬の28%とのことなので、けっこう安価に入手できるようになります。

かつてはザイロリックという薬しかなかったのですが、尿酸生成を抑制する機序が違う薬として、フェブリクが登場しました。尿酸値が高い患者の多くが、フェブリクの恩恵を受けてきたと思います。薬の特許が切れたことで、他社が同成分の薬を製造することができるようになり、それにより安価なジェネリック薬として販売されるのです。もちろん、先発薬も併売されます。

ジェネリック薬は、先発薬と同じ成分なのですが、患者によっては効き方が弱いこともあり、全員がジェネリック薬に切り替えられるとは限りません。私は先発薬「カルブロック」の代わりにジェネリック薬である「アゼルニジピン」を使用していましたが、義母はジェネリック薬の効きが弱く、先発薬を使い続けているそうです。
また、透析終了時に回路に注入する「オキサロール」も、いつの間にかジェネリック薬である「マキサカルシトール」に変わっていました。

先発薬からジェネリック薬に切り替えることで薬価を抑えることができます。先発薬のメーカーは、ガクンと売上が落ちることになります。しかし、それまで特許が有効だった15年間は高価な薬価で稼いできたので、ジェネリック勢に道を譲ってもらってもいいかと思います。

なお、先発薬の特許が切れる前に、新しい効能を追加することで、特許を延命することができるそうです(新たな特許になるのかな?)。

この他にも、今は先発薬しかない薬も、いずれ特許が切れれば、ジェネリック薬が開発され、薬価を抑えることができることでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?