災害時のカリウム管理

災害時には、一時的に透析を受けられない期間が発生するかもしれません。
そのため、災害時用にカリメートというカリウムの吸着剤を持たされています。

災害が発生したら、最初の3日間は「出されたものをしっかり食べなさい」と言われており、それ以降は日に2回、食直後にカリメートを服用する、事になっています。

まずはきちんとカロリーを摂取することが重要なのでしょう。カリウムが多めの食材はわかっていますから、それらを食べすぎなければ、血中カリウム量が危険な値まで高くなることはないでしょう。

しかし、それも限界がありますから、カリウム吸着剤で摂取するカリウム量を極力減らし、透析を受けられるようになるまで時間を稼ぐわけです。

災害用のカリメートは、数ヶ月ごとに使用期限を確認されており、常に使用可能に維持されています。

通常の生活でも血中カリウム量が高くなることがあります。その際にはカリメートの服用を指示されますが、手元に十分な量がないときには処方箋が出され、手元にストックができるように工夫されています。このストックも、災害時に使用可能です。

高カリウム血症は、なんの前触れもなく心停止を引き起こすことがあります。とても危険な状態なので、注意が必要なのです。

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