Splatoon3はなぜこんなにも早く飽きられたのか
概要
日本ゲーム業界のトップ任天堂の有名シリーズ「Splatoon」。初代がWiiUにて発売され、任天堂の新シリーズとして驚異の盛り上がりを見せた。また2作目であるSplatoon2がSwitchにて発売されると発売3日で67.1万本を国内で販売し、当時のNintendo Switch向けタイトルとして過去最高の累計売上本数を記録した。そして「Splatoon3前夜祭」が公開されるとTwitter上では常に肯定的なツイートが流れ続けた。同タイトルが2022年9月に発売されると、発売わずか3日で345万本もの売り上げを記録し、2023年3月期 第3四半期決算短信では1013万本を記録したと報告されている。
しかしその一方で、今のTwitterを見ているとプレイヤーからの評判はあまり芳しくない。「飽き」の状態である。勿論、Twitterやシューティングゲーム界隈の特性上、ネガティブな意見が発信されやすいということもある。
だが火のない所に煙は立たない。この記事では、Splatoon3はなぜこんなにも早く飽きられたのかを言語化する。
前提
Splatoon3はプレイヤーからの評判があまり良くない
未だ数多くのアップデートを残している状態で飽きられるのは早い
筆者は初代未所持
目新しさが少ない
初代から2作目からの大きな新要素は「サーモンラン」である。そして何より新ハードでの発売というのが大きかった。しかし2から3の大きな新要素といえばナワバトラーくらいしかない。パズルゲーム好きには申し訳ないが、インパクトに欠ける。サーモンランNWは個人的に面白いと思ったが、ガチマ界隈ではサブゲーム扱いされているようである。
問題点は、「ゲームの根幹を揺るがす」ようなものがないことである。とっかえるのではなく「揺るがす」ことが重要だ。
例えば、「マリカ」シリーズは空を飛べるようになったり、反重力で壁を走れるようになったが、「車やバイクに乗って一番早く着いた奴が勝ち」というゲームの根幹は変わっていない。
一方、Splatoon2からSplatoon3ではそのような要素(イカロールやイカノボリ)が弱く、ニュースのスキップ機能やロビーでの試し打ちは「便利になった」という印象しか受けない。
アイドルが不人気
これは一般論であり、筆者はそうは思っていないしフウカちゃんは可愛いので絶対に世の中の方が間違っているのだが、すりみ連合が不人気である。当初はコンプライアンスを気にしすぎである、という意見が散見された。じゃあマンタローってなんなんだ、と思ったが。どうやらそういう話ではないようだ。ファンが求めているのはシオカラーズのようなキュートでオタクウケのいいアイドルらしい。
バグの多さ
Splatoon3には発売当初から数十ものバグが報告されていた。海女美術大学の壁に洗濯機を打つと貫通するだとか、キャンピングシェルターが敵インクを貫通するだとか、メインインクが発射されないだとか、致命的なものも少なくなかった。これらのバグはゲームの快適性を損なうものである。
回線の弱さ
前夜祭から問題となっていた回線の話。
これのせいでペナアップリッターが猛威を振るい、金イクラが取れなくなってタツマキに失敗する。我々はOnlineに月300円も払っているのだぞ!と言いたくなるが、たったの月300円であることが問題なのかもしれない。でもオンライン無料時代の2でさえラグは3ほどなかったのに…….
見積もりをとほまちしている?
「とほまち」とは、「途方もなく間違えている」の略である。筆者が最近ハマっている「ゆるコンピュータ科学ラジオ」で使われている言葉である。
Splatoon3の発売予定はもともと夏だったが、9月に延期となった。思えばこの頃からフラグが立っていたのかもしれない。見積もりは、大きなプロジェクトであるほど失敗しやすいらしい。Splatoon3は2からゲームエンジンも変わったせいで、より大変だったのだろう。また、ゲーム開発はある一定以上の人数になると逆に遅くなるらしい。下の記事によると、スプラ3の開発者たちはそれぞれの部門に関して過去作から2~3倍の人数となっている。
期待値が高すぎた
正直、期待値が高すぎたのではないか、と思っている。ゲーム史を大きく変えたタイトルの続編なのだから、必然である。実際、ヒーローモードは面白かったし、ストーリーもしっかり組み立てられている。ニュースのスキップ機能やロビーでの試し打ちなどの便利機能もあってよかった。だがファンがそれ以上を求めたために「うーん良いんだけれど……」というような印象を抱かざるを得ないのかもしれない。
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