宇宙と離婚

宇宙と離婚

そのうち宇宙婚もありえるよなあと思う。いち早く月に移り住んだ人と、遠婚とか。
逆に、宇宙離婚もあるんだろうな。
宇宙船で結婚式を挙げてそのまま宇宙旅行ハネムーン、のうちに、無重力の過ごし方で互いに齟齬が出てきてしまって、嫁が「地球に帰らせていただきます!」って脱出ポッドで出てしまうとか。ありうるー。
人類が宇宙とよりちかくなる日はそのうちくる。SFが遠いはなしなのも今のうちだろうから、書くならこれも今のうちだ。

宇宙で離婚したなら、のちにどういう問題が出るのだろう?先に籍を入れて、月に移住を決めていたとしたら、地球に帰るには莫大な金がかかりそうではないか。
ン十万では済まない。それでも離婚がしたいのか。そういう覚悟はあるなあ。
自分の都合で重力スイッチを急に入れる夫、空中に飛んでいた水分が全て床に落ちてビショビショ……などということがあったり。
脱ぎ散らかした服が浮いていたり、ハッチの扉を閉め忘れて危うく死にそうになったり…………とか……。逆に妻にはどんな不満が出るのだろうか?ていうか、アレだなあ、文句を言う夫しか出てこない。まだ昭和に縛られているのか私は。だって、宇宙空間で「たまには料理しろよ」とかいいそうだもの。夫。シメるぞ。わたしはいないが。
宇宙での離婚は危機管理がなっていないことが多そうだ。
もしくは宇宙婚、種族の異なる結婚とかでの離婚。制度が違いそうで、かなり大変そう。離婚するときは一族をなぎ倒して行かねばならないとか。そんなのはなく。やっぱり書類だけかもしれない。ホログラムの。記憶消去されたり。立場が立場なら地球が滅びかねなかったり。ありえる。
地球は個人のためには闘ってくれないだろうなあ。耐えろ!世界のために!とか言いそう。くすん。
主人公はひとりでも離婚することを決意し奮闘する。その理由がほかに好きな人ができた、とかだったら、いいのかわるいのか。
状況によるかなあ。
宇宙での離婚は、どちらにせよ命がけだろう。大変そうだ。今も昔もこれからも。男女とか関係なくなる世の中、もっと大変になるのだろう。多様性とは無法地帯になることだと思っている人がいるからだ。だが、そのカオスは面白いと思う。カオスが当たり前になったら、わたしたちはなにも気にしなくていいのだ。

今回はここまで。

#しおの雑文庫 #エッセイ

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