TRPGなりきり文化のあれこれ

筆者は昔から世間一般で言うオタクなのですが、その中でも付き合い方が難しい文化があります。
タイトルにもした通り、アニメ・ゲーム・漫画などのキャラクターなりきり文化です。

なりきりしたい気持ちはわかりますし、何なら私も過去に閉鎖環境でなりきりRPをしています。身内間でやるとすごく楽しいなと実感しました。

ただその文化を主としている人で、「ちょっと合わんな…」と思うことがありまして…

私はCoC、いわゆるTRPG系をたしなむのですが、そこではキャラクターになりきる行為が発生します。自分ではなく動かすキャラクターになりきって発言したり行動したりします。
著作権等々の関係から1からキャラを作る楽しみ方が主流ですが、やはりそこにも版権キャラのなりきりというものがあります。

前述した通り、私はなりきりを否定しませんし、版権なりきりRPをしたい時は『なりきり卓』と記述のあるものに参加します。

相容れないと思ったのが、『なりきり記述がないのに、無許可で版権キャラを使う』ことです。

特定のなりきりの何が相容れない要素なのか、考えてみました。

①版権なりきりをしたくない参加者が不快になる
まず前提として、なりきり文化がグレーなところがあり敬遠する人も少なくありません。
基本的には、仲の良い身内同士や同じ趣旨の遊び方を求めて集まった人たちで成り立つものです。
協力が大事なCoCでは、特に参加者間の信頼関係を築く前からぶっ壊すなんて、もってのほかですからね。

②シナリオや他参加者キャラとの雰囲気に合わない
これが1番大きいかもしれません。
例えば、ファンタジー世界のキャラを現代日本設定のシナリオに持ってきたら世界観ぶち壊しですし、他のキャラクターとの空気感が合わずに会話が難しくなる可能性が高いです。
また友達や同級生同士といった縛りのあるシナリオで、版権キャラに元から設定が多く付与していると、非常に厳しいものがあります。
「え、そのキャラって親友以外に友達いなくない?」みたいにね。
そこを許容出来たら良いのですが、私は無理です…

③予定調和・唯一性が発生してしまう
キャラクター創作の楽しみは、他の参加者が初見の設定を見られるという所もあると考えます。
しかし版権キャラであると、ある程度の能力や性格が定められています。
つまり、予定調和が発生してしまうのですよね。
ここはこう発言するだろう、この能力で切り開けるだろうみたいに。
それは、GM・KP含め他参加者が自作キャラで楽しんでいる中に水を差す行為になります。

また『唯一性』に関してですが、上の通り版権キャラには前提設定が付き物です。
それには「世界最強」「特殊能力持ち」「全世界トップの頭脳」とかもあったりします。
CoCもといTRPGは、参加者全員が主役という楽しみ方になりますので、1人だけで進められる最強の版権キャラがいると、何も出来なくなって楽しくないですよね。


※とりあえず3つ考えつきましたが、これは全て「版権元のガイドラインに抵触せず、金銭が発生しない状況下」で「参加者全員の許可が取れる」場合は全然OKだと考えています。


私は否定していないし、その文化を楽しんでいる側の人間でありつつ、一次創作を主としているので、板挟みの気持ちでとてもつらいです……というお気持ち構文でした。

このnoteを見た人が、こういった場面に遭遇したGM・KPの心労を理解してくれることを祈ります。

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