「はずばな~!」の続編は「ありがとう!」だった
電車通勤してるとやらかすことあるよね!って記事を先日投稿したが、その最後に「今度はほっこりできることが起こりますよーに!笑」と書いたら早速起きた。せっかくなので書き留めておくことにする。
先日の記事で【帰りの電車では座らない】ルールを自分に設けていると書いたが、行きは始発駅から乗るので座れる時は座っている。今朝はホームに着いた時点で既に電車が入っていたし、しかも出発2分前。座る・座らないよりも、乗れてラッキー!助かったー!って気持ちが勝った。笑
手すりにつかまりながら出発を待っていると、女性と小さな子どもが慌てて乗り込んできた。おばあちゃん&孫といった感じで、車内が混んだら大変かも…と思っていたところ、私の目の前に座っていた男性がスッと立って席を譲った。
「ありがとうございます!でも、2駅で降りるんで大丈夫ですよ。」
「それでもいいじゃないですか!さぁ、どうぞ!」
「それじゃあ…どうもありがとうございます。」
このやりとりを聞いただけでもほっこりしたのだが、その男性が2人から少し離れた場所に移動したのを見て、はっとした。その方が2人も変に気を使わずに済むってことか!こういうスマートなことさっとできる人かっこいいよなぁ!席譲ったことはあるけど、そこまで考えたことなかった…と、プチ反省。次回からこの人のマネすることにしよう!
私がひとしきり感心している間に電車は2駅先に到着し、2人は降りていった。「お腹の写真(※多分エコーのこと)を撮るだけだよ。」「痛いのヤダ!」「いや、痛くないよ!」みたいな会話をしていたので、心の中で「お孫くん頑張れ~」などと思っていると、隣にいた紳士風の男性が
「どうぞ!」
と声をかけてきた。空いた席どうぞ!ってことなのだが、私より明らかに年上で、しかもおじさんってよりおじいちゃんっぽい感じするし、それならむしろ座っていただいた方が…と思い、「いえいえ、どうぞどうぞ!」と返した。それでもなお「いいからいいから!」と言うので、ありがたく座ることにした。
最初の男性もこの男性も、今日はなんだか親切な人が多いなぁ!と、またほっこりしていたところで、ふと思い出した。そういえば、前にもこういうことあったなぁ、と。
あれは約3年前、父が突然亡くなった後のことだ。まだ”頭では理解しているけれど、心が追いつかない”状態で仕事に行ってところ、帰りの電車で急にわっと悲しくなった。父のことを考えなければいいのだが、どうしても考えてしまい、涙がぐっとこみあげてきた。今泣くわけにはいかないし、涙があふれないようにせめて上を向いていよう…と堪えていた(この時、♪上を向いて歩こう 涙がこぼれないように って歌詞を思い出したし、そう思うことが本当にあるんだな、と思った。)
家までの帰り道なら泣いてもいいから、降りる駅まであと10分頑張れ!と自分に言い聞かせていたところ、近くの男性がすっと席を立ったのが視界に入った。何気なくそっちを見ると、偶然その男性と目があった。その男性はふっと微笑むと、「どうぞ!」と小さな声で言った。泣きそうな私に気づいて席を譲ってくれたのだ。
そんな親切な人がいるんだ!という驚きと、しんどい時に親切にしてもらった嬉しさで、悲しさが少し和らいだ。それでもありがたく座らせてもらった。目を閉じて、深呼吸を繰り返しているうちに気持ちは落ち着き、涙も引っ込んだ。
その男性がどこで降りたのかも、ちゃんとお礼を言えたかどうかも記憶が定かではないが、思いがけず受けた優しさが本当に心に沁みたのは今でも覚えている。あの時親切にしてくれた方、本当に本当にありがとう!
…とまぁそういうことで、電車通勤も悪くないなぁ!と思えた一日でした。ちゃんちゃん!