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【頭に浮かんだ詩】

※あくまで頭に浮かんだ創作です🙇

【詩】罪咎

恋愛に於いて
人の道からはずれた人間は
どうなるのか

罪に問われなくても
良心の呵責に苛まれ
世間の好奇の目に晒され
咎められ続け後ろ指をさされ続け
生きてゆかねばならぬのだろうか

それならば独り心の中で想うだけで
決して誰にも話はしないから
それならいいのだろうか
赦してくれるのだろうか

…否

そうか
想うだけでも罪だというのであれば
どうぞ
私の心を砕いて閉じ込めてくれ
二度と
飛べぬように心の羽根を毟り取ってくれ
そして
真綿で首を絞めるように感情を殺してくれ
ゆっくりじわじわと

それでも尚
想い続けていると咎めるのであれば
冷たい海へと沈めてくれ
真っ暗な深海へ

鼻や口から気泡が逃げてゆく
真珠のように煌めきながら
私の想いを乗せて浮かび上がってゆく
涙は海水と混ざりあい
もはや泣いているのかさえもわからない

海中に差し込んでいた光が次第に遠のいてゆく
手を伸ばしたが光は掴めなかった
握りしめた掌だけが残る
最後に一つだけ小さな気泡が身体を離れた

意識が薄れてゆく
どうやら終わりが近づいてきたようだ


これが罪咎というのだろうか
私にはわからない