子供の頃の話
小学校4年辺りまでは宿題より遊びでした。
毎日先生に怒られていた記憶が…。
野山を駆けずり回ったり、自転車で遠出したり。
まだパソコンも携帯電話も世に出ていない時代(そう言えばテレビは白黒だった)に出来る事と言えば、自分たちで知恵を出して、今そこに有るもので何かを作ったり(基地など)くらいしかなかったからね。
〝あの池より先に行くと帰ってこれない〟と聞いていた池に行ってみたり。山の稜線伝いに歩いて…気分は川口浩。
そしてYouTubeでよくみる『◯◯をやってみた』を既に実践していたっぽい。
両親が共働きであった為、殆んど祖母にお世話になっていて。祖母に連れられ山菜採りなど色々学ばせて頂きました。
未だに子供の頃に体験した事は忘れないもので、知識は教科書の詰め込みとかではなく実践から生まれてくるんだと改めて思います。
やんちゃくれだった私は、祖母に『やくざぼし💢』と言われた事もあって、それは今も多分変わってないのだけど。まぁ、口が悪いのなんのって。
遊びに夢中で5時の鐘が鳴ろうがお構い無し。挙げ句、母の怒りをかい父が帰ってくるまで玄関に立たされたり。よその庭に自転車で入って行って遊んだり。悪さをしてよく謝りに行きました。
母は物凄く厳しい人で、余り好きではなかった。
父は物凄く優しい人で、車で色んな所に連れていってくれた。怒ると怖かったけど。
そして私には3つ上の姉がいるのだけれど、父は私にだけ『お婿さんもらって家を継いでくれるんよな?』と、毎日毎日言ってくるもんだから、パブロフの犬状態になってしまったみたい。
パブロフの犬だから、親の言う通りの学校に行かされた。違う所に行きたかったけど、なにせパブロフの犬。言われた通りに進む。
就職も奈良で種の研究をしたかったけど(生物が好きだったから)やはりここはパブロフの犬、『お父さんが倒れた時に直ぐに帰ってこれるのか』と言われ、諦めて地元の会社に就職。自分のしたい仕事じゃないから転職を繰り返して…
でも今は年も年だから落ち着いている風を装っています。
…こんな風景をみると、ふと昔を思い出します。
夕暮れ時も。懐かしい風の薫りも。
今となってはもう戻ることが出来ないからね。
人の顔色を窺って過ごしていた話はまた今度。