アルルカンのごとく
あなたらの嗤ひに
怒りをもつて応へることが
わたしにはできない
あなたらの嗤ひの貧しさは
ただとめどない哀しみを
わたしにもたらす
あなたらの嗤ひは
こゑとともにあることを
わたしに許さない
あなたらの嗤ひの切なさは
この世界の底抜けの明るさを
わたしに見失はせる
ならば
わたしは笑ひませう
声を大に さぞ愉快に
笑ひませう
あなたらもまた
笑へるときが来るでせう
この世界の愉快を
感じられるときが来るでせう
そのときまでわたしは
ごくしたたかに笑ひ続けませう
フフフ フハッハッハッハッハ
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