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受験"失敗"でしょんぼり中の人たちへ

どの子も、みんな好きになる研究と掛け持ちで、中学受験の学習塾で教えるようになってずいぶん経つ。生計を立てる意味合いは当然あるけれど、生きていけるなら無償でも全く構わない。それほどに楽しい。次が待ち遠しいし、さあ授業だと思うとドキドキ、ワクワクする。そして、いつもあっという間に終わる。 教室には勉強が得意な子もいれば、苦手な子もいる。元気な子もいれば、静かな子もいる。人を困らせる子もいれば、気遣いができる子もいる。まあ、とにかく色んな子がいる。そしてみんな気になる。みんな、好

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    • ご著書を拝読して－渡邊洋次郎さんへ

      　新型コロナをめぐる報道が盛んになり、突如として一斉休校が始まった昨年の三月、東日本大震災からちょうど9年が経った日の大阪・西成。 　研修会のあと付いて行った居酒屋では、ちょうどテーブルの向こう側の席でお話しできかったけれど、それから随分時間を置いて今回、渡邊洋次郎さんの『下手くそやけどなんとか生きてるねん。: 薬物・アルコール依存症からのリカバリー 』（2019, 現代書館）を読み、大変感銘を受けました。 　以下、著者の渡邊さんにお送りした感想を、ご自身からのリクエストも

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      • そして明日はとても良い日になった

        一番遠い君が誰よりも近いところにいて　昨日久々に君に会えるだろう　午後一時四十三分　この機械の針の動きに意味を与えるのは困難だ　幼いあなたよりも幼い私　新しい日記を後ろから読んでいこう　めろでぃが世界に多すぎると　心臓は停止を主張して譲らない　光より早い乗り物であるからして　君の名前以外は宇宙にさまよっているかと思う　死亡診断書を見てみたが　出生届と同日で驚けない　いつも背中合わせで顔を知らぬ君　遠くから発見するにかけて　僕の右に出るものはおらぬ　だが今取り組むべきは挨拶の練

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        • アルルカンのごとく

          あなたらの嗤ひに 怒りをもつて応へることが わたしにはできない あなたらの嗤ひの貧しさは ただとめどない哀しみを　 わたしにもたらす あなたらの嗤ひは こゑとともにあることを わたしに許さない あなたらの嗤ひの切なさは この世界の底抜けの明るさを わたしに見失はせる ならば わたしは笑ひませう 声を大に　さぞ愉快に 笑ひませう あなたらもまた 笑へるときが来るでせう この世界の愉快を 感じられるときが来るでせう そのときまでわたしは ごくしたたかに笑ひ続けませう

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        受験"失敗"でしょんぼり中の人たちへ

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          Merry Christmas

          「とってもうまく焼けたのよ」 もうどこにも行けないお前は 短くなった四肢を饗宴の卓にさらす 手間を惜しまず焼かれたお前に対しては 食べるという可能性しか残されていない 傍らではお前とよく似た乳飲み児が この世界でもっとも安全な所で 高らかに泣いて空気を一杯に吸っている 「とってもおいしいよ　抜群だ」 疑いなくおいしいお前の傍らで ひとりの生誕が飽かず繰り返し祝われている 死体でいることすら許されないお前を 記憶し祝福してくれる誰がいるというのか お前のいのちを置

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          Merry Christmas

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