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謎多き大会 THE SECOND~漫才トーナメント~
1.新たな賞レース開催
2022年12月 また一つ新たらしい賞レースが開催されることが告知された
中堅以上の漫才師を対象としたトーナメント大会、THE SECONDだ。
フジテレビが創設した、結成から16年以上経過したベテラン漫才師を対象にした漫才のコンテストである。コンセプトはM-1グランプリに出場できずブレイクのきっかけが見出せない、という漫才師のための"セカンドチャンス"。
2.ベールに包まれた大会
未だ詳細な情報が告知されておらず何のための大会か見出せない状況で、気づけば決勝まで3ヶ月を切っている状況である。
分かっていること
・結成16年以上のプロの漫才師の大会。
・M-1/THE MANZAIの王者は参加不可。
・ネタ時間6分
・本選に32組選ばれ、トーナメント方式で半分ずつに絞られていく
・残り8組から決勝トーナメント(フジのゴールデンで全国放送)
・司会はチリチリ
未だ不明なこと
・本選トーナメント以降の審査方法
⇒点数なのか投票なのか、また誰が審査員なのか。
ベテラン芸人が納得できる審査員とは誰なのか。
視聴者のDボタンのみにゆだねる?賞レースのチャンピオンが審査する?
・なぜ漫才限定にしたのか
⇒コントはKOCがあるから?ピン芸人はなぜ除外されたのか。
・大会の賞金、商品
⇒ここが一番よくわからないところである。
出場する側は、賞金なんか出ても出なくてもいい。とにかく開催されたからエントリーする。といったモチベーションなのか?
3.優勝したらどうなるのか
大会コンセプトをもう一度おさらい
実力や才能はあっても、出場できる賞レースがないため、ブレイクのきっかけが見出せない…そんな漫才師たちに“セカンドチャンス”をつかんでほしいという願いを込めて
このセカンドチャンスが何を指しているのかが本当によくわからない。
「この大会は全国ネットで流れますので、優勝したらブレイクのチャンスになりますよ」というコンセプトということ?
ではブレイクとは?テレビの露出が増えて仕事が増えて収入が増えるということで合っているだろうか。
ブレイク≒高収入という構造とするならば、この大会のエントリー条件には年収やテレビ出演本数などの条件を加える必要があると思う。(その場合知名度のあるコンビは軒並みエントリーできず。大会としての盛り上がりにも欠けるという制作サイドの日和りも理解できる。)
厳しい言い方をすれば、賞レースで成績を残せなかった敗北者たちの集まりでもある。漫才の実力とブレイクを紐づけるのは無理がある。
未来ある若手芸人とは違い、円熟したベテラン芸人たちがこの大会のせいで酷評された時は、本当にブレイクできない烙印を押さるようなリスクも大いにある気がする。
4.まとめ
まず前提として大会を否定はしておらず、めちゃくちゃ楽しみではある。
ただもう少しエントリー前に情報開示してあげたほうが出場者のモチベもあがるんじゃないかと。(賞金がいくらだとか、フジの番組に何本でれるとか。深夜レギュラー持たせるとか。)
そもそもの話だが、ピックアップすると三四郎/レイザーラモン/スピードワゴン/ジャルジャル/シャンプーハットなどなど。とっくに売れている芸人もわんさかいるのが謎。
お祭り大会になるならそれはそれで結構だが、それならセカンドチャンスなど無責任な言い方で仰々しく開催はしないで欲しいというのが率直な気持ち。
ぶっちゃけこの大会で決勝に進んでもブレイク/メディア露出増になるわけがない(キャリアが長ければ長いほど)と思うが、面白い漫才は出来るんだぞということが周知されれば嬉しい限りである。
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