見出し画像

#33 UNDER5 AWARD 2023 を見た感想(20230618 ルミネtheよしもと)

1.優勝は金魚番長

 THE SECONDに続く新たなる賞レース、芸歴5年目以下を対象としたUNDER5 AWARD。初代王者は金魚番長に決まりました。
 お笑い好きからすれば、大本命が順当に優勝したと言っていいほど、5年目とは思えない漫才で他を圧倒したと言って良いでしょう。本当におめでとうございます。

2.求めていた大会。やるべき大会。

 お笑いの文化・技術は日々進化している。いつの時代も、今までにない笑いのかたちを紡いでいくのは若手だ。
先日のTHE SECONDの記事でも書いたとおり、お笑い好きであればあるほど、既視感のない斬新なネタを求めることだろう。
 そういった意味で、この大会は今後最若手の登竜門となりうる、かつコアなお笑いファンに”刺さる”、さらに世間に認知されていないニューカマーの顔見せとなる、非常にいいコンセプトの大会だったと思う。

3.各コンビ感想、審査員寸評


審査員照会、一言
NON STYLE 石田:正直賞金総額、1億3500万円です。
かもめんたる う大:はやく審査してぇ。審査してぇぜ。
チョコレートプラネット 長田:審査が初めて。審査員席が思いのほかタイト。電車の距離。
佐久間一行:UNDER25は佐久間宣行。オールジャンル、決勝はコンビだけだが、予選ではトリオやピンもいたという背景も感じながら決勝を楽しみたい。
笑い飯 哲夫:追いジェルのことは言うな。
ナイツ 塙:ノーコメント。けじめ付けます。
(嶋座:松本さんは?)

Aブロック 観覧者投票はあくびぼうやに投票

三遊間(5年目)/先祖/105票
熟練度で言えば、西の三遊間、東の金魚番長といって過言ではない。かなり好きなのだが、この大会ということで言えば、こなれ方がマッチしてなかったのかなということと、ちょっとペースがかかってたのかな?と思った。トップバッターはやはり緊張がえぐいのかな。正直M-1で戦えるレベルでありつつも、フレッシュさには乏しかったかもしれない。

あくびぼうや(4年目)/むかつくこと/71票
 今回最推しのコンビ。一個人として求めるのは、ネタの完成度より、若手の段階で醸し出す人間性。言い方を悪くすれば「若いから許される」となるのかもしれないが、何をしゃべっても笑ってしまうキャラといわれると、この二人が頭一つ抜けていた。何より、この漫才は他に類似性が無い。加えて、こんなに甲高い裏声なのに耳障りにならない。唯一無二とはこの二人の為にある言葉だ。今の人を傷つけない笑いが求められるテレビにもマッチしている。

ハマノとヘンミ(5年目)/応援/84票
 初手の笑いの爆発は一番だった。個人的にはその後の展開が読めすぎて、他2組には敵わなかった。

石田:トップで三遊間に驚愕したて投票するつもりだったが、初々しさと人間味であくびぼうやが勝っていた、一つ一つのホームラン度合いもあくび坊やが競り勝った。
う大:あくびぼうやのネタはやりたいことをやっている感じ、客との相性も良く、両端の審査員も受けていた。狙いどころで客を一番沸かせていた。
哲夫:ルミネのスピーカーは非常に良い。三遊間、過去から現代に来て未来が欲しいと思っていたところが見事。
塙:ハマノとヘンミ、ちゃんとしたコントは5年目以下は評価されない。このような大会ではちゃんとしたコントは評価したいと思った。コンビ名がすげぇださい。太田プロのいい伝統の馬力のあるコントがよかった。

Bブロック 観覧者投票はキャプテンバイソンに投票

イチゴ(5年目)/遊び場になれ/45票
 初見の人はキャラの濃いボケにクールツッコミと思ってしまいそうだが、両方奇天烈なのがこのコンビの魅力。ただの個人的な事情で申し訳ないが、近くのお客さんが明らかに推してるんだなという感じで露骨なバカ騒ぎしてて、ちょっと引いてしまった。

キャプテンバイソン(4年目)/NHK/140票
 全部のボケが安定して観客に刺さっていた。こちらも自分としては想像の範疇からは逸脱せず。ハマノとヘンミに比べると、演技よりもワードの強さがあったから、コント漫才の方が持ち味を生かせるのかなと思った。

どんちっち(5年目)/甲子園/91票
 知ってるネタというのがかなりのビハインドだった。もっと奇天烈な新時代のネタ持ってるから、世間に知れ渡って欲しい。

長田:迷った。ネタの構成がずば抜けていたキャプテンバイソンに。KOCでも戦えるレベル。審査するにあたり、チャンプがテレビで活躍できるのが重要。テレビで即戦力になるのはモノマネ。そこも加味。
佐久間:キャプテンバイソン、低いトーンからのボケも全てヒットしていた。個人的にはネタに固有名を使いたくないが、それを凌駕した。
哲夫:スピーカーは割愛。減点法でイチゴを残した。問答無用な自由なスパイスにハマった。なかなか入れにくいが堂々としていた。
塙:めちゃくちゃうけたイチゴとキャプテンバイソンのやりずらい後にあれだけ受けたどんちっちの実力を評価。

Cブロック 観覧者投票はエナマキシマに投票

エナマキシマ(4年目)/作詞と作曲/26票
 唯一全く知見が無かったコンビ。もう出てきた瞬間からおもろいオーラで笑ってしまった。3分にしては一発目の笑いまで時間がかかった感じはあるが、ドツボにハマって一人で終始笑ってしまった。特筆したいのは「めっちゃ嫌です」「だれ窓開けてんの」と、シンプルなツッコミがものすごく的確で、うま!と思った。ルックス込みで、メディアウケしそうだなと期待できる。

ライムギ(4年目)/不審者/28票
昔M-1で見たビックマックのネタが鮮烈に残っている興味があったコンビ。ちょうどいい塩梅のキモさの印象だったが、めちゃくちゃキモくなってた。関東ではライブで見れないが、関西ではかなりバズっている模様。

金魚番長(5年目)/引っ越し/213票
言わずもがな。5年目のレベルからは逸脱している。コントインまでに必ず一つ笑いを指し込むのが、巧者だなと感動する。南海キャンディーズを彷彿するような、言葉と動きのバランスが絶妙。審査員満票に異論無し。

塙:金魚番長が一番塩梅がよかった。ほかの二組の漫才コントがコント過ぎる。5年目以内がどういう人間か知りたかったが、コントが強すぎてわからなかった。
哲夫:芝居に入るまでが金魚番長が一番良かった。展開のリズムも良かった。
石田:三組ともうまい。ライムギも変質者の演技がよかったが、金魚番長の淡々としたボケにダイナミックなツッコミが非常にマッチしていた。理想的な展開だった。
う大:エナマキシマも楽しみながらネタ作っているのが伝わって応援したかったが、金魚番長のベテラン感も漂う差は埋めれなかった。

最終決戦

あくびぼうや:欲望
キャプテンバイソン:立てこもり
金魚番長:ママ活

塙:落ちた人もみんな面白かった。固有名詞つかうと俺たちみたいに人の名前でしか笑い取れなくなっちゃうから、金魚番長はそういう癖も無かった。
哲夫:僅差だったので人力舎さんに入れました。拡声器の音質が最高だった。
長田:このメンバーはいつか賞レースに出てくる。総合的には金魚番長が抜けてた。
う大:キャプテンバイソン、挨拶に来た時に小さいサングラスをかけていて、本当に面白い奴かクソつまらないやつか気になったが、本当に面白かったので、負けたな。という気持ち。
石田:決勝3組がそれぞれの面白さがあったが、金魚番長が一番観客にハマった。この先を見すえて欲しい。簡単に取りに入ってる所じゃないところで頑張って欲しい。
佐久間:この大会ならでは。選ぶのが大変だった、金魚番長は喋りも動きも楽しかった。箕輪の所作がとてもきれいで心を打たれた。


私はあくびぼうやに投票しましたが、金魚番長の圧勝で納得です。
ファイナリスト全員の今後の活躍を期待しています。
来年は鳥山明・暗が出てくるから全人類楽しみにしてろよな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?