ご当地マグネット的にやや残念な県
決して観光地として残念というわけではなく、むしろ素晴らしい観光地のわりに、ご当地マグネット集めの観点からはちょっと残念な都道府県という意味です。
先に結論を書くと、広島県。
外国人もそこそこ多く訪れる国際レベル観光地なのに、ご当地マグネットは品揃えが乏しい印象。理由はなぜか。
北海道や東京や京都や大阪や愛知や神奈川は、いわばメジャー級の観光資源の数が多くて、ご当地マグネットのモチーフもバラエティに富んでいます。
北海道:
時計台、小樽運河、函館夜景、富良野、ヒグマ、洞爺湖…他無数
東京 :
東京タワー、東京スカイツリー、東京駅丸の内駅舎、雷門…
京都 :
多数の神社仏閣… 桜/紅葉スポット…
大阪 :
大阪城、通天閣、道頓堀、かに(看板)、お好み焼屋台…
愛知 :
名古屋城、岡崎城、犬山城、豊川稲荷…
神奈川:
MM21、中華街、小田原城、箱根、鎌倉、江ノ島…
さらに、やや小さい規模ですが兵庫や長崎や沖縄にも多くの観光資源があり、色々なモチーフが含まれた複数のマグネットが存在します。
兵庫 :
異人館複数、ポートタワー、南京町、姫路城…
長崎 :
平和祈念像、大浦天主堂、グラバー邸、軍艦島、ハウステンボス…
沖縄 :
守礼門、首里城、ビーチ、離島、シーサー…
しかし広島は、観光地の格としてはこれらと同等かそれ以上といえるのですが、
広島 :
宮島厳島神社 原爆ドーム
………この2つの他にはあとなんだろう?無さそう!?
ってなります。
色々な広島名所/名物ランキング等を見ると、3番手以降には広島市電、お好み焼き、尾道…などが挙がるようですが、宮島と原爆ドームというメジャー級ツートップのインパクトが絶大過ぎて、他にあまり「広島観光と言えばコレ」という観光資源が見当たりません。もちろん素晴らしい観光資源が多くあるのは知っていますが、宮島と原爆ドーム以外で海外観光客がわざわざ行くような場所でご当地マグネットが待ち構えているかというと、微妙な。
かくして先日、自身何度目かの広島観光に行ってきたのですが、宮島も原爆ドームもスキップして、狙いを付けたのは呉。
大和ミュージアム、海自資料館(鉄のくじら館)、呉湾艦船めぐり、入船山記念館、いずれも充分楽しんできたのですが、ご当地マグネット的には、
大和ミュージアムはアクリル製、
海事資料館は金属製ピンバッジ(に磁石が付いたもの)。
好みの問題かもしれませんが、立体的造形のマグネットが好みの自分的には空振りに近い感触でした(まあ買ったのですが)。というかそもそも北海道だけで50種類以上のマグネットを買う等、1都道府県あたり何種ものご当地マグネットを欲しがる人間の戯言ですねすみません。
そんな広島ご当地マグネット事情ですが、今回ちょっといいなと思ったのがこちら。
広島名物のカキの貝殻を再利用して造形された、「カキの妖精」だそうです。モルタルマジックという鳥取県の会社の製品で、ほかにも鳥取砂丘の砂、鹿児島桜島の灰、富士山の土などを原料に有効活用した、各ご当地向け雑貨土産を製造販売している模様です。
材料の現地調達主義。その調子で佐渡島の純金製マグネット等も、本物志向でよろしくお願い申し上げます。