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招き猫マグネット追記

ご当地マグネットにしばしば登場する招き猫。以前下の記事で、招き猫の発祥地には諸説あり過ぎる(浅草今戸焼説、豪徳寺説、自性院説、西方寺説、伏見稲荷説等)という話を書きました。


その際、招き猫は左手を上げていると人を招き(良縁)、右手を上げていると金を招く(金運)と言われているのを知りましたが、自分の手元にあるご当地マグネットの招き猫はなぜか左手を上げているものばかりでした。

その後、それが気になって招き猫の描かれたマグネットをそれとなく探し回っていたところ、

無事に(?)右手を上げているものも3体ほど発見。(左手のも2体混じっていますが。) 世の中に、右手型招き猫のご当地マグネットが無いわけではありませんでした。

なぜ右手がお金を招くのかを調べると、「お金は利き手で扱うことが多いから」という説が出てきて、どうやら世間は概ねそれで納得しているようなのですが、「左利きの人の立場は?」と、ちょっとモヤモヤしております。
他方、左手が人を招くという理屈については、「江戸時代に遊女が客を誘うのに左手で手招きしたから」という説が出てきましたが、これも「右手では手招きしなかったのか?」とモヤモヤ。

そのほか、両手を上げて良縁と金運の両方を招くとして売られている招き猫もあるがお手上げポーズなので避ける(2体別々に購入する)べきだとか、実は黒、金、赤、緑などのカラーバリエーションがあってご利益が違うのでニーズに併せて複数購入すべきだとか、様々ないわれも。
しかしながら、「その理屈、招き猫がなるべくたくさん売れるように、お土産屋のおばちゃんが適当に考えた店先の掛け合いセールストークでは?」とも思えたので、まあこういう縁起物の由来はすべからく、「お土産屋のおばちゃん」ってことで。

というわけで、あと100年もすると「8色左手右手別の招き猫計16体シリーズをコンプリートすると天下を手中におさめるほどのご利益がある、って徳川家康が言ってた」という説が創作されることを予言しておきます。


以上でした。