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被ったご当地マグネットの比較

たくさんのご当地マグネットを買い集めていると、時として同じものが被ってしまうことがあります。いただいたお土産のご当地マグネットをすでに持っていたり、自分で忘れていて別の場所・別の機会に同じものを買ってしまったり。
そういう時は、最終的には1個は別の人にプレゼントしたりしますが、こちらの被りマグネットについては、2個の微妙な違いから製造の事情が垣間見えるものだったので、採り上げてみました。

パッと見で同じものですが、色合いが違います。桜は、左の方が薄いピンクで、右のはややオレンジ味がある。

細かく見ると、空の色、富士山の形、右下の木の茂り方、水面の色、「Japan」のロゴ、左下の端にいる人々。





このような違いは時々発見できます(被ったときに)。必ずしも、塗り方の個体差ではなく、発注ロット差だと思われます。つまり、原版や、ポリレジンを流し込む用のシリコーン型がもう無くなってしまってから追加発注があり、初代のご当地マグネットを参考にまた0から原版→シリコーン型とリメイクしたのではないかと。

こうして、複製原版で作品がリメイクされることは、木版画の世界でも見られることのようです。たとえば有名な葛飾北斎の神奈川沖浪裏については、版木の違い→刷り上がりの違いについて等、いろいろと研究対象になっている模様です。


とまあ、ご当地マグネットを被って買ってしまったは基本的に悔やまれるところなのですが、この記事を書くのに役立ってくれたのでOKとして、どちらか1個は知人へのプレゼントにしてしまおう。

以上です。