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Focusrite 215のメンテナンス

2月も下旬になりました。今の所Noteを初めて順調に続いております。私自身、Noteを自分の宿題だと思って続けております(笑)

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Focusrite 215

さて、またご縁があってFocusrite 215のメンテナンスをさせていただきました。メンテナンス日記を書いているせいか、メンテナンスのご依頼が増えた気がします。

当方としては適当にヤフオクで落としたものが動かないから依頼するとかは困りますが、日頃使われていてすごくいい機材でまだ使いたいから多少代金を払っても使い続けたいという方にはご協力したいと思っています。

さて215というのは基本的にはFocusriteで一番有名?なISA110を2chラッキングしたものだと思います。構成はマイクプリ/ラインアンプ+4バンドEQ+HPF/LPFと言った感じです。

回路としては基本的には入出力トランス+アクティブ部分は全てシグネティクスの5534と言うオペアンプで構成されています。SSLの4000のような感じですが所々Neveさんの設計が伺えます。トランスはルンダールに変わっていますが、Neveで言うと後期の33115やV1などにも近そうです。

ご依頼内容

さて今回のメンテナンスのご依頼内容は

○1chの出力がされない

○超低域のノイズが出る

○各場所でガリがでる

などでした。

1chの出力

まず1chの出力が出ないに関してですが、到着後中を開けて見ると出力のXLR端子に半田付けされた配線のうちホット側が切れていました。入力も出力もトランスでグランドがフローティングされていますのでホットとコールドどちらかが切断されると正しく出力されません。

これは半田付けをしなおして解決。1chの出力が確認できないと1chのチェックができません、、、

プッシュスイッチ類の交換

チェックをしていて気づきましたが、プッシュスイッチ(SW)がどうやら怪しいです。

まずファンタムSWに関して1chはへたっているようで、強く押さないとラッチしてくれません。ラッチは一度押すと、指を離しても押した状態で止まると言うこと。ラッチしないとファンタムを使うとき押し続けないといけません。途中で気づきましたが強く押すとラッチするようでしたがこれでは使いづらいのと今後のことも考え交換することにしました。

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SWはスイスのEAOというメーカーのもの。SSL 4000シリーズでもこのメーカーのひとまわり大きなものが使われていますが、なんとまだ現行品です!9000シリーズは日本のNKK(日本開閉器)に変更されましたが、そちらは最近廃盤になりました、、

EAOは高いですがまだ手に入るので入手して交換しました。ラインの切り替えスイッチも微妙に違うものがついていたので交換。

超低域のノイズ

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