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NHK特集「にっぽん ふるさと音頭考」(1984年放送)

1984年のNHK特集。再放送が録画されていた。ちょっと内容を確認して消そうと思ったが、引き込まれた。

にっぽん ふるさと音頭考 - NHK特集 - NHK

「演歌とも民謡とも異なる「ふるさと音頭」は、町や村の名所旧跡をたたえ、明るく豊かな未来をうたい上げる。「ふるさと音頭」はどのように作られ、そこには何が託されているのか。自らも多くの音頭の作曲を手がけた船村徹さんは各地の「ふるさと音頭」を訪ね、「ふるさと」「ふれあい」という歌詞が頻繁に登場することに気づいた。旅をとおして、音頭に託した願いとは裏腹に、急激に変容していく “ふるさと”の現実が見えてくる。」

北海道は新十津川と猿払を紹介。猿払はホタテで成功して村が大きく変貌した時期で、船村さんが作った「猿払音頭」は忘れ去られ、新たに「猿払ホタテ音頭」が作られていた。長野では伊那谷の河野村の河野音頭。満蒙開拓団の集団自決で、1人だけ生き残って引き揚げた人が作詞したという。

単に「トリビア」的に全国のおもしろ「音頭」をとりあげるだけで終わりかと思いきや、この時期ご当地「音頭」が制作されていった背景を丁寧に追いかけていた。

こういう番組を、2023年のいま「リアタイ視聴」する人は多くないと思うが、私のようにたまたま録画されていて見る人もそれなりにいると思うので、意義ある放送枠だとも思う。

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