データ分析: 理解されてはじめて価値が出る仕事

この記事のテーマ

今日は、「企業内のデータ分析者にとってのコミュニケーションの重要性」について話したいと思う。特に「データ分析者は自身のアウトプットを他者に理解してもらう事が重要だ」「むしろ理解されてはじめて価値が出る仕事だ」という話しをしたい。

データ分析とは?

企業内におけるデータの活用方法には様々なものがあるが、大きなくくりとして「データによる発見や検証を通じて、企業内の意思決定・判断を支援していく」という活動があるだろう。

具体的には、「データを分析して判明した結果を、意思決定の材料として意思決定者に提供して行く活動」という事になる。

規模や練度の差はあれど、様々な企業で行われている活動だと思う。
私もそういう活動を主な仕事にしている1人である。

このような活動をこの記事は「データ分析」と呼ぶ事にする。

成果は組織の外にあらわれる

データ分析に限らないが、企業が求める成果は、組織の外にあらわれる。

企業が求める成果、それは「顧客との取引を通じた収益」かも知れないし、「企業の活動を通じた社会の何らかの変化」などかも知れない。
いずれにせよそれは組織の外に表れる。

データ分析者の成果

さて、企業の成果は組織の外にあらわれる。

しかし、データ分析という活動は「意思決定を支援する」という性質上、組織の中に対してアウトプットを行う。

成果は組織の外に表れる。
しかし、データ分析者のアウトプット先は組織の中である。

だから、データ分析者のアウトプットは、組織の中に理解され、そして活用され、結果として、その効果が組織の外まで波及したとき、初めて企業の成果になる。

しかし、アウトプットは理解されなければ、そのような成果は生まれない。

したがってデータ分析者は自身のアウトプットを他者に理解してもらう事が重要だむしろ理解されてはじめて価値が出る仕事だ。と、私は思う。

これからのデータ分析

以上のような前提に立つと、データ分析者にとって「個々の分析結果を社内に理解してもらう」という事が重要であるという事はもちろんとして、「社内全体のデータに対するリテラシーを上げる」という啓蒙活動も重要である。と、言えるかも知れない。

むしろ、これからのデータ分析者の仕事の中心はそちらに移って行くかも知れない。

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