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新シリーズ「ネットワークからアプリへの橋渡し:トランスポート層の世界」

「データ伝送にも置き配とか、書留とかあるのかな?」

はい、こんにちは!松井真也です。

前回で、シリーズ「柔軟性×可用性を実現!ネットワーク仮想化大全」が終わりました。物理的なレイヤーをソフトウェア的に分離して、仮想化されたレイヤーを作り、中央集中で管理するという発想がスゴかったです!

さて、今回からは新シリーズ「ネットワークからアプリへの橋渡し:トランポート層の世界」を始めます~。

物理層(L1)、データリンク層(L2、イーサネット)、ネットワーク層(L3、IP)とシリーズを公開してきましたので、その続きという位置づけになります!

トランスポート層は、ネットワークを旅してきたデータを、端末のアプリに最終的にお届けする重要な仕事をします。

荷物の配送に例えれば、クロネコさんみたいなラストワンマイルを担当するのです。実際の配送では、不在ならもう1回届けるとか、(本人が受け取ってくれるか保証はないけど)置き配にしたりしますよね?それと同様のことが、トランポート層でのデータ伝送でも起きているのですよ!面白いですね!

ということで、トランポート層を学んで行きましょう。

計10回でTCPとUDPの基本が分かる!

久しぶりに重いテーマですので、ちょっと長くなりますよ。次のように構成させる予定です。例によって予定です。

1.トランスポート層とは?

トランスポート層の基本的な役割、OSIモデルやTCP/IPモデルにおける位置付け、トランスポート層が提供するサービスの概要を解説します。

2.ポート番号の仕組みと役割

ウェルノウンポート、エフェメラルポートの区分と各々の役割、ポート番号がどのようにトランスポート層で使われるかについて説明します。

3.TCPの役割

TCPの基本的な仕組み、主要な特徴、信頼性の高い通信を実現するメカニズムに焦点を当てて説明します。

4.TCPのパケットフォーマット

TCPヘッダの各フィールドの意味、パケットの構造とその解析方法について詳しく掘り下げていきましょう。

5.TCPコネクション管理:三つのフェーズ

TCPのコネクション確立(3ウェイハンドシェイク)、データ転送、コネクション終了(4ウェイハンドシェイク)の各フェーズについて解説します。

6.TCPの高度な機能とパフォーマンス最適化

ウィンドウサイズ調整、フロー制御、輻輳制御など、TCP通信の効率と信頼性を高めるための高度な機能に焦点を当てます。

7.UDPの役割

 UDPの特徴、TCPとの主な違い、そしてUDPが選ばれる理由について解説します。

8.UDPパケットの構造と分析

UDPパケットのヘッダ構造、フィールドの詳細について説明します。

9.UDPを活用するプロトコルとアプリケーション

DNS、VoIP、ストリーミングメディアなど、UDPを使用する具体的なプロトコルとアプリケーションの例を紹介します。

10.トランスポート層とセキュリティ:ファイアウォールとパケットフィルタリング

トランスポート層のセキュリティの重要性、ファイアウォールの役割、TCP/UDPパケットのフィルタリング方法について詳しく解説します。

以上のような構成でお届けします。

トランスポート層についての理解を深めるために、基本からより高度なトピックへと段階的に進むように構成しました。長くなりそうだな~。


はい、本日は、ここまで!今回は、トランスポート層のシリーズの構成をご紹介しました。次回から本格的に進んでいきましょう!

では!

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