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「Black Basta」って一体何?今話題のランサムウェアを分かりやすく解説!

はい、こんにちは。松井真也です。

皆さまのデータがランサムウェアに狙われています。皆様の企業も、データを暗号化され、公開するぞ!と脅された上、身代金を要求されるかもしれません。怖いですね。

そのランラムウェアのうち、代表的なものとして「LockBit」を先日ご紹介しましたが、今回は「Black Basta」というランサムウェアを紹介します。この記事を読んで対策を進めていきましょう。

では、いってみましょう!

Black Bastaって何者?その正体と特徴

Black Bastaは、2022年に初めて発見されたランサムウェアです。大切なデータを勝手に暗号化して、元に戻すためにお金を要求してくる、いわば「身代金ウイルス」みたいなものですが、他のランサムウェアと何が違うんでしょう?

(LockBitもそうですが)Black Bastaの厄介なところの一つは、RaaS(Ransomware as a Service)というビジネスモデルを採用していることです。まあ、これは、いわば「ランサムウェアのレンタルサービス」のようなものですね。運営者(Operator)がランサムウェアを開発しメンテナンスするのですが、提携者(Affiliate)が実際にそれを使って攻撃します。奪った身代金は運営者と提携者で分配されます。もうビジネスモデルが成立しているわけです…。そのため、被害がどんどん拡大しているんですね。

Black Bastaの脅威:被害状況と攻撃手法

Black Bastaの被害は、北米、ヨーロッパ、オーストラリアでは、すでに500以上の組織が被害に遭っているのだそうです(Security NEXTより)。

攻撃の手口は、フィッシングメールを使ったり、ソフトウェアの脆弱性を悪用したり、さらにはIAB(イニシャルアクセスブローカー)から情報を得たりしてシステムへ侵入します。侵入後はデータを盗み出してから暗号化するというものです。さらに、身代金を支払わないと盗んだデータを公開すると脅迫してきます。いわゆる「二重脅迫」ですね。

Black Bastaの正体:Contiとの関係は?

Black Bastaの正体については、まだはっきりと分かっていません。しかし、以前猛威を振るった「Conti」というランサムウェアの後継ではないかと言われているようです。攻撃手法も使用ツールも似ているからです。

ちなみにContiは、「Ryuk」というランサムウェアの後継とみなされています。変化が目まぐるしいです。

ランサムウェアの現状と対策:私たちにできること

最後に一応例によって、私たちにできることを整理しておきましょう!

  • 怪しいメールや添付ファイルには絶対に開かない

  • ソフトウェアは常に最新の状態にアップデートする

  • 大切なデータはこまめに適切な方法(3-2-1ルールなど)でバックアップを取る

そして何より「社員教育」が大事です。



ということで、「Black Basta」ランサムウェアのご紹介でした!


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