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【Airtable】スプレッドシートを「再発明」する(2)(ノーコード・ツール)

Airtableの生い立ち第2話です。第1話をご覧になっていない方は、第1話からどうぞ😄!

その実態は、「データベース」

Airtableは、2012年に設立されました。開発には、2年間、密室で行われました。そして、初期バージョンが完成します。

その完成したAirtableのUI(操作画面。ユーザーインターフェース)は、格子状で、まさに「スプレッドシート」でした。多くの人が、Airtableを「強力なスプレッドシート」と表現していたようです。

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しかし、実体は異なりました。完成したAirtable製品は、形式的にも機能的にも「データーベース」にはるかに近いものだったのです。ただ、見た目が「スプレッドシート」に似ていた、というだけです。

Airtableは、見た目が「スプレッドシート」、実体は「データベース」。この微妙ですが、重要な違いがAirtableの強みとなりました。

では、どう違ったんでしょうか😆!

豊富なデータ型をワンストップで操作

Airtableは、ユーザーが一つの画面の中で、複数の異なるデータ型を操作できます。ユーザーがすべてのデータを1か所操作しすることで、シンプルなアプリを作れるのです。これが、Airtableのスゴイところです。

Airtableの現在の操作画面の一部

通常、スプレッドシートが扱えるデータ型は、数値や文字列などに限られています。しかし、Airtableでは、ファイル、連絡先、イベントなど多様なデータ型が扱えます。これらのデータがまさに「レコード」として扱われるので、1画面内で様々なデータを表示・操作できるんです。

そして、大事なことは、「それを実現するのに、コードを1行も書く必要がない!」ということです(だから、ノーコード・ツールの一つに加えられるんですね~😄)。PHPなどのサーバー側で動くスクリプト言語や、データベースを操作するSQLが不要なんです。

このユーザーにとてもやさしい特長は、狙いとなるマーケットにとても魅力的に映ったようです。それは、当時の商用スプレッドシートとデータベースの展望が背景にありました。

どいうことでしょう?

王者「マイクロソフト」の製品は、低迷していた

ビジネスアプリケーションの王者と言えば、「マイクロソフト」です。これは誰もが認めてきたことです。ただ、そのマイクロソフトすら、真に求められるものを作成し損ねたソフトウェア、、、、それが「スプレッドシート」です。

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マイクロソフトExcelは、90年代にリリースされたのち、比較的マイナーなパフォーマンス向上と機能追加を除けば、大きな進化はありません(そして、今でも見るに無残な無計画で乱雑な使われ方をしていることは、皆さん、ご存じですね😅)。

他方、データベースのマイクロソフトAccessは、どうでしょうか?実際のところ、Accessは、SQLやプログラミング言語を扱える「データベース管理者」をターゲットにした製品です。ど素人(私を含む😂)がちょっと触って使えるようになるシロモノではありません。

スプレッドシートは、20年あまりも大きな発展はなく、データベースとの溝も大きかった。。。そうした時代背景の中に、Airtable製品は、多くのユーザーの心に刺さりました。

データベースに支えられた「スプレッドシート」

Airtableは、スプレッドシート並みに編集が早くて簡単です。それだけでなく、データベースの潜在的なパワーに支えられていることで、スプレッドシートをはるかに上回る、豊かな機能を享受できる、、、というわけです。

はい、次回に続きます~。

では、ビーダゼーン!

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※主な参照文献は、次の通りです。
How Airtable Became a Unicorn by Reinventing the Spreadsheet
Fortune - 40 under 40




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