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【サイバーセキュリティ】HTTPは速くなることを求められてきた:SPDYとHTTP/2

はい、こんにちは。前回記事からの続きです。サイバーセキュリティを学ぶ前提知識として重要な「HTTPの仕組み」を紹介しています。

前回までは、HTTPの認証技術について紹介してきました。つまるところは、HTTPとは別の技術を使って認証するのが現在の主流ということでしたね。今でもHTTPにはHTTPの役割があって、それでいいのでしょう!

そのHTTPですが、ウェブの技術の根幹を支えるプロトコルだけに進化は続いています。認証の技術、、、、ではなく、どちらかというとリソースのやり取りをいかに「高速化」するかという方向性で、です。

ということで、今回からHTTPのスピードアップ版、HTTP/2と「SPDY」(スピーディ)、HTTP/3と「QUIC」を取り上げていきます!

今回はさわりだけをお話しします。

ウェブ通信を速くしたい

HTTPの基礎的な仕様(HTTP0.9~HTTP1.1)が作られたのは、1990年代でした。当時はまだHTMLで書かれたテキストを転送するのが主な目的だった時代。高速なデータ転送を行うニーズは、現代ほど多くはありませんでした。

しかし、時は流れて現代では、HTTPは、ウェブアプリケーションやら、ショッピングサイトやら、SNSやら幅広い目的で使われるようになりました。

そうなると、クライアントとサーバ間で、いかに効率的に高速にデータを送受信するかが大きな課題となりました。

ウェブを高速化する技術

ウェブページの取得を高速化を実現するには、HTTP以外の技術もあります。例えばAjax(ページの再読み込みをせずに、ページの一部分だけのデータを受け取る技術)などです。

このように、ブラウザで高速なデータ送受信を支えているは、HTTPばかりではないんです。

とはいえ、HTTPは、HTTPは、ウェブページを取得するための標準技術です。これを改善する取り組みが、HTTP/2の策定だったわけです。

あのGoogleがプロトコルを開発

2009年から2010年にかけて、Googleは、ある技術を公表します。

「SPDY」(スピーディ)です。その後、開発が進められて、「SPDY4」が2015年に「HTTP/2」として標準化され、取り込まれました。

これでSPDYというプロトコル自体は廃止され、HTTP/2として使われるようになりました。SPDYプロジェクトのHPに行くと、「廃止されました」(deprecated)と真っ先に書いてあります。

これが何ものか?

名前が実態を表してますね。スピーディですから高速化のための技術です!


はい、本日はここまで。今回は、ウェブの高速化とその技術の一つとして、SPDYのさわりだけを取り上げました。

次回は、SPDYによって何が変わったのか!を見ていくことにしましょう。

では!





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