留まることを知らない伝送速度の向上!LANケーブルの進化
こんにちは!イーサネットについてシリーズ記事で紹介しております!
前回は、イーサネットで使うケーブルについて、お話ししました。黎明期である1970年代から同軸ケーブルが利用されてましたが、現在ではいわゆる「LANケーブル」(ツイストペアケーブル)に置き換わったのでしたね。
さて、今回は、そのツイストペアケーブルの続きです。ツイストペアケーブルには、通信規格があります。
また、これらのケーブルはCat5、Cat6といった「カテゴリー」で分類され、それぞれのカテゴリーは伝送速度や帯域幅が異なります。どの規格のLANケーブルでも端末に差し込めるからといって、性能に違いがあることがあるので注意が必要です。
どんな違いなのか気になってきましたね!ということで、行ってみましょう。
LANケーブルの規格と性能
上に述べたように、LANケーブルの性能は、使用される通信規格によって大きく異なります。
具体的には次のようなものがあります。
なお、同軸ケーブルの規格(10BASE2と10BASE5)と光ファイバの規格は除いてあります。また、規格名の最後の部分(サフィックス)のTは、Twisted Pairを、XはExtendedを意味しています。
10BASE-T
伝送速度は10Mbps、カテゴリはCat3、伝送距離は100mです。単に「イーサネット」といった場合、この規格を指すことがあります。同軸ケーブルに代わり、この規格が幅広く一般に受け入れられました。
100BASE-TX
伝送速度は100Mbps、カテゴリはCat5、伝送距離は100mです。「ファスト・イーサネット」とも呼ばれます。
1000BASE-T
伝送速度は1000Mbps、カテゴリはCat5e(eはenhansedの意味)、伝送距離は100mです。これが「ギガビット・イーサネット」です。Cat5eは、Cat5が改良されたもので、干渉に強くなるなど通信品質が向上しました。
1000BASE-TX
伝送速度は1000Mbps、カテゴリはCat6、伝送距離は100mです。これも「ギガビット・イーサネット」です。
10GBASE-T
伝送速度は10Gbps、カテゴリはCat6A/Cat7、伝送距離は100mです。どんどん伝送速度はあがり、「10ギガビットイーサネット」となりました。
ただ、「10ギガビットイーサネット」では、光ファイバを使うことがほとんです。また、ここまで速いイーサネットは、家庭では必要ないので、主に業務用です。
以上が、ツイストペアケーブルの規格の紹介でした。通信品質を最適化するためには、使用環境と通信のニーズに応じたケーブルの選択が不可欠です。
はい、本日は、ここまで。今回は、ツイストペアケーブルの規格の紹介でした。伝送速度の向上が目覚ましくてびっくりでしたね。
次回は、まだツイストペアケーブルの続きです。クロスケーブルとストレートケーブルの違いをご紹介します。
では!
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