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あなたはどの世代から?1Gから5Gまでのケータイの世代とその特徴

「自動車電話を自慢げに見せびらかしていた、どこかのお兄さんが懐かしい…。」

はい、こんにちは!松井真也です。新シリーズ「1分でわかる!ネットワーク用語」第14回でございます。

前回は、移動体通信に関するお話しのうち、ケータイやスマホで同時接続するための技術「多元接続方式」についてお話ししました。周波数帯や時間を分割することで、同時接続が実現するのでした。

さて、今回は、移動体通信の世代についてです。読者様の中には、物心ついたころには、スマホがあった方もいるかもしれません。しかし、私が高校生の頃はケータイすら使っておりませんでした。いや技術の進展の速さに驚きです。

そんなケータイがどう発展してきたか知りたい、あるいは、単に「懐かしいね~」と感じたい方、1分ありますか?

ぜひ続きをどうぞ!

スピードと同時接続を探究してきた歴史

携帯電話の発展史について、1Gから5Gまでの移動体通信の世代ごとに、その特徴をお話ししていきます。ここのシリーズでは、ネットワーク技術を扱っていますから、それを中心にお話ししますよ!

懐かしくて涙が出そうな方、ハンカチをご用意くださいw。

第1世代(1G):移動通信の幕開け

1980年代初期、第1世代(1G)の携帯電話が登場しました!携帯電話の黎明期です。

周波数分割多元接続(FDMA)方式を採用していました。周波数を仲良く分割して同時接続するのでしたね。

この時代の携帯電話は、基本的に自動車電話として利用されました。これを肩掛けで利用できるようにしたのが、「ショルダーフォン」です。重さ3kg程度で通話は40分程度だったらしいです。今なら絶対持ち歩きたくないな~w。

このように、この時代の携帯電話は大きく、重く、高価で、主にビジネス用途で使われていました。

通話品質は今日の基準から見ると、当然劣っていましたが、それでも移動中でも通信が可能な点は画期的でした。その後のデジタル化への道を切り開く重要なステップとして位置づけできます。

ああ、そういえば、私が小学生のころ、車に乗ったお兄さんが運転席脇の自動車電話を『すげーだろ』的に自慢しているのを思い出しました…。

第2世代(2G):デジタル技術の導入

1990年代に入ると、携帯電話はアナログからデジタル伝送方式へと移行しました!デジタル時代の始まりです。

時分割多元接続(TDMA)の採用により、より多くのユーザーが同時に通信できるようになり、携帯電話の普及が加速しました。

日本ではPDC方式が、国際的にはGSM方式が広く採用されました。PDCは、日本国内向けに特化した技術で、国外では利用されてませんでした。GSMの方は、国際ローミングが可能で多くの国で採用されました。この頃からガラパゴス化が始まっていたのでしょうか…。

ちなみに移動体通信の別分類にあたりますが、「PHS」は、2Gと3Gの移行期の技術として扱われます。PHSは、セル(基地局がカバーする範囲)が狭く都市部で利用されました。

大学に入学したとき、通信料が安いPHSにするか、高いケータイにするか、悩んだな~。結局PHSにしましたけど。

そういえば、ポケベルもありましたね。公衆電話の番号ボタンを女子高校生が高速でタイピングしてメッセージを送っている「雄姿」にビビりました…。

第3世代(3G):高速データ通信の実現

1990年代後半に登場した第3世代携帯電話は、高速データ通信を実現しました。音声中心の世界からデータ中心の移行期です!

多元接続の方式としては、W-CDMA(日欧)やCDMA2000(アメリカ)があり、これらの技術により、インターネット閲覧やメールのやり取りが格段に快適になりました。

3Gの導入は、モバイル通信の多様化に大きく貢献し、私たちの生活にさらなる便利さをもたらしました。

ドコモの「iモード」サービス使ってみたかったな…。

第4世代(4G):LTEとLTE-Advanced

2010年代に入ると、3Gをさらに高度化した第4世代携帯電話、つまりLTEが登場しました。データ通信中心のスマホ時代の到来です!

LTEは高速データ通信に特化しており、後にはLTE-Advancedとしてさらに高速化しました。

4Gの導入により、以前に比べて動画のストリーミングや大容量データのダウンロードが、ずっと速く、効率的に行えるようになりました。

また、改善された多元接続方式(OFDMA)により、同時に多くのユーザーが高速通信を享受できるようになりました。

第5世代(5G):超高速通信の新時代

そして、2020年代に入り、最新の移動体通信システムである5Gが登場しました。

5Gは光ファイバー級の高速なデータ通信が可能で、これにより、AR/VRのような高帯域幅を必要とするアプリケーションや、自動運転車のような新しい技術の実現が期待されています。

私のスマホにも搭載されています!まだ効果をあまり実感できませんけれども。


はい、本日はここまで。移動体通信の世代について見ていきました。いや、懐かしいです。今後どう発展していくのか、楽しみですね!

次回は、5Gを応用した「ローカル5G」についてお話しします。では!

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