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【Airtable】ROUND関数:Excelと共通する落とし穴

Airtableで関数シリーズ、本日は、端数処理を行う関数、すなわち、切り上げ・四捨五入・切り捨て関数です。

これらも正直に言ってExcelとほぼ同じ使い方をします。ですから、ただ式をご紹介するだけではつまらないので、端数処理の関数によくある注意点を添えておきますよ~。問題は、端数処理の対象が「負の数」のときです😅。

よし行ってみよ~。

式はExcelと共通

では、先に切り上げ・四捨五入・切り捨て関数の式を順番に確認しましょう!

roundup(フィールド, 切り上げする位)
round(フィールド, 四捨五入する位)
rounddown(フィールド, 切り下げする位)

ポイントは次の通りです。

  • 引数は2つありますが、どちらも必須です。

  • 第2引数の「位(くらい)」は、「0」と指定すれば、小数第1位を計算して整数部だけ(12.34→12など)にします。「1」と指定すれば、小数第2位を計算して小数第1位までの概数にします(12.34→12.3)。「小数の位は何ケタ分欲しいのか」と考えるといいでしょうね。

  • 第2引数は、なんと「負の整数」OKです。「-1」とすれば、「1の位」が端数処理されます(12.34→10など)

なんだか、頭がこんがらがってしまいますね~。具体例を見ましょうよ。

ROUND系3つとINT関数を比較する

では、次のようなサンプルを見てみます。計算対象は、一番左のフィールド「小数」です。小数第1位を丸める処理をします(すなわち、第2引数は「0」です)。

こちらが計算対象です。小数第1位の「3」が処理されます。

ROUND系のフィールドの設定を全部確認しましょう。

切り上げ
四捨五入
切り捨て
整数部

ん?なんか、おまけが混じっている?既出のINT関数(整数部関数)です。これと比較したいので登場いただきました~😆。

問題は「負の数」のときだ

INT関数はさておき、ROUND系の3つの関数の結果にご注目ください。なんか違和感がありませんか?

「切り上げたのに、数字が小さくなっている。一方、切り捨てたのに数字が大きくなっているな~🤔。」

そうなんです。数学的には、ですけど。ようするに、ROUND関数の皆様は、数値の符号を無視して、絶対値を計算して結果を返しているわけです。ここに注意しておきましょう!

INTとの違いは?

最後に「整数部関数」と「切り捨て」を比較します。例によって、正の数のときは特に問題ないです。問題は「負の数」のときです。

上の画像のとおり、結果が違うのです。どうしてか?

整数部関数さんは、「計算対象より小さくて(または同じ)、もっとも近い整数値」を戻してくれるのが仕事です。「-12.345」より小さく、もっとも近い整数は、そう、「-13」です。

絶対値を計算する「切り捨て」関数とは、仕事が違うんです。ここも抑えておきましょう~。

これら紹介した性質は、Excelでも同じでございます~。

はい、本日は以上です。最近は、、、Airtableの紹介というよりは、「スプレッドシートの関数の教室」となっています~。ExcelとAirtableの関数に思ったより差がない、、、ことが原因ではございますが。。。

では、ビーダゼーン!

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