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創業136年5代目の損切り~新聞屋から新分野へ~note10回目を記します

1.斜陽な新聞販売業の健全な辞め方コンサルします

 岩手県内最古の新聞販売店が136年の生業から撤退しました。家系図を辿れば南部藩士の末裔であり本籍地地域を管理していたのちに、新聞送達販売を委託され、2023年まで岩手県内業界の先頭を走り続けて来ました。
 毎日が新製品である新聞という情報品を販売する地域拠点として、自らも新しく進化し続けてきた136年間でした。折込広告丁合機導入東北初、商品顧客管理コンピューターシステム導入東北初、購読料金金融機関口座振替導入県内初、自社公式Webサイト公開県内初、BEV車両導入東北初、キャッシュレス決済率94%東北一、新聞社との調停による月取引部数適正在庫の正常化東北初、と他店に類をみない進化を遂げてきました。
 しかしながら、自店努力では解決できない業界の壁がありました。新聞社からの委託契約である受託側新聞販売店の限界が視えました。古参な保守的既得権者組織による日本人社会アルアル
 ミッションステートメント無く羅針盤も視れない船長の船にクルーであり続けるわけにはいきません。危険な環境が変わらないのであれば安全な環境に移るしかありません。狩猟民族じゃなく他から攻められる危険度の少ない海に囲まれた農耕民族の日本人ゆえ気づかない経営者に陥ってはいけない。外的要因が大きいのにV字回復を期待して副業の足し算でただただ今を続けてもいけない。年末年始という節目の寄港地でこの泥船から降りる損切りが出来ました。
 誰かが助けてくれると勝手に信じ込んでただただ続ける楽な方を選んでいる経営者が沢山います。そして社会から本当に辞めされられてみじめな末路となった経営者を沢山視て来ました。続けることは簡単ですが始めることは大変です。そして正しく辞めることは始めることよりももっと大変です。
 新聞販売店を極めたからこそ斜陽な新聞販売業の健全な辞め方をコンサルしますよ。

2.紫波郡という地域に根差し極めた新聞販売店経験があるからこその新分野へ

 創業136年に亘る「複合銘柄取扱い新聞販売店」ゆえに、毎日が新製品である複数の新聞という情報から多くを学び進化し続けることが出来ました。そして岩手県紫波郡という県庁所在地盛岡市と空の玄関いわて花巻空港のある花巻市の中間地域であり岩手県の中心に位置する地域の12,000軒余りのお客様に新聞をお届けしてきた、弊社の『ドブ板営業』の結果がもたらしたマーフィーの法則にも当てはまる『シェア7割』というマーケットの地域情報を自社で得ることが出来ていたこと。
 そして、まちづくりは人づくり。かつて夕刊が発行され夕刊配達業務も日常だった東日本大震災前の2010年まで全従業員は260余名でした。地域雇用を創出し仲間の定住生活が豊かになること。そして高度成長期を迎え増えた出生世代が就労現役世代となる未来にあわせて、JR紫波中央駅誘致嘆願と誘致確定後を見越した未来社屋用土地取得からのイニシャルをケチらない設備投資をした現社屋だからこその伸びしろ。

新聞屋から新分野へ Start Rebooting!

新しい領域で従来イメージを革新します
Innovate on Image with New Area

3.家族で決めた約束の時計台の鐘が鳴る

 一日(24時間)2回、12時の鐘は鳴る。
 長男も私も尊敬し目標とするキングコング西野亮廣氏の世界観。
 そして夢の実現へ挑戦する時間を、長針と短針が毎時重なる時計に例えての話し。11時台は長針と短針が重ならないことを、挑戦には報われない時間がつきもの、でも12時の鐘は必ずなるから、挑戦を諦めてはいけない。
 「夢と金」の相関関係とともに、体で感じた北欧フィンランドとスウェーデンの旅行経験がもたらした自身のパラダイムシフト。
 19世紀、ロシアの支配下にあったフィンランドは世紀末、母国語や歴史教育まで禁止されるほどの苦しい時代を迎えていた中、ロシアの圧政に抵抗しようと起こった愛国独立運動フィンランディア。そして交響詩フィンランディアを作曲した音楽家ジャン・シベリウス…

シベリウス公園 ヘルシンキ

 挑戦する者を笑い、組織から排除し、意見する販売店を圧制し、自分たちの既得権だけを守ろうとする斜陽な新聞業界は、ウクライナに対するロシアの圧政と同じであり、星が見えない煙に覆われた「えんとつ町」でした。

『あの煙の向こう側を誰か見たのかよっ!誰もまだ見ていないだろっ!?だったら、まだ分かんないじゃないかっ!』

 自身が息子等次世代のための終活を終えたときが2回目の12時の鐘が鳴るときです。それまで人生最後の挑戦を続けます。Start Rebooting!

2回目の鐘も必ず鳴らす!

『だいじょうぶ。時計の針はかならず重なるから』
"Don't Worry. The two hands will surely meet."


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