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2021年5月16日読書会メモ

本日、読書会を開催しましたのでメモを共有します!


MBA「つまるところ人と組織だ」と思うあなたへ

難解な人と組織に対するアプローチを噛み砕いて紹介されている本です。特に構成の工夫が面白く、S(Strategy)/ M(Motivation)/ L(Leadership)の3本立てにし、数えうたと語呂合わせのキャッチーなトピックで印象に残りやすくなっています。


4つとせ:「自分はできる!」自己効力感を沸き立たせる4つの源泉

1. 制御体験…できたことがある、成功体験
注意:成功を相手のおかげ、環境のおかげと思う傾向が強い人は、自分の貢献や運を引き寄せたなどの捉え方も大事
2. 代理体験…他の人はできている、身近な人の成功
身近であればあるほど強く感じられるので、うまく行っている人、成功している人との関係性を強めるという方法もとれる。
3. 社会的説得…君ならできる!といってもらう。
前提として、いってもらう相手への尊敬や信頼、ある程度の親密度は影響しますので、松岡修造さんからのメッセージをすべての人がそのまま受け取れるわけではない。
4. 心理的・感情的状態…できそうな気分!
健康状態や、直近のできごとからも影響を受けるので、ストレス対策はバッチリしていこう!

私とは何か――「個人」から「分人」へ

【分人主義とは??】

"個人(in-dividual)"に対しての"分人"で著者の造語。欧州文化の考え方からコレ以上分けられない「個人」という言葉が生まれたが、個人は更に相手との相互作用によって変化するという考え方。

本当の自分は唯一無二のものはなく、関わる人や環境によってキャラクターやコミュニケーションスタンスが異なるのは自然である。

【分人の発達段階】

段階を踏むごとによりカスタマイズした個人(分人)が発揮される。

1. 社会的な分人
2. グループ向けの分人
3. 特定の相手に向けた分人

【愛とは、失恋とは、死別とは】

愛とは…ある相手といるときの自分自身(分人)も含めた感情である。死者を弔う気持ちは、故人を惜しむだけでなく、故人と対する自分自身(分人)を思い出すこともしている。

感想①②③

誰かと仲良くなったり長く一緒にいたりすると、自分はその人の本質、性格をよく知っている気になってしまう。でも、それは自分に見せる姿(分人)であることに気づいた。


セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

セルフコンパッションの恩恵

1. 感情の回復力UP
2. 自尊心ゲームからの脱却
 ex.) インスタでの画像加工は限界があるよね〜
3. やる気と個人の成長

セルフコンパッションとは?

「自分への思いやり」うまくいっているときには自らを祝福し、辛いときには優しい言葉をかける。自らに対する判断や評価を一切やめるために、他者/自己への慈悲の心をもつ。

【主な構成要素】
①自分に優しくすること
ex.) オキシトシンが分泌する。母と子の愛情に関係する物質。
②私たちは世界を共有している
ex.) 誰もが苦しむ。運命共同体。自分が苦しんでいれば、他の誰かも苦しむ。
③マインドフルネス
ex.) 意識していることを意識する、メタ認知のトレーニング。

歪んだ鏡で自分を見ると…自分の非を認めない。自分の弱さを直視することを避けてしまう。成長が頭打ちになる。

自己判断には代償があるので…自己評価の欲求を満たし続けることはできない。全てにおいて平均以上であり続けるのは困難なため、自信を失ってしまう。