マガジンのカバー画像

プチ作品集

70
つぶやきポエム・詩・写真・動画・好きな詩の感想などをまとめているマガジンです。
運営しているクリエイター

#エッセイ

【換気の王】 ブブ・ブ・ブゥーン。 歯切れの悪いモーター音。 どこかの国の王様みたいな区切り方。 ブブ・ブ・ブゥーン。 剥き出しの刃が高速回転している。 触れればすぐに処刑しそうな勢いだ。 ブブ・ブ・ブゥーン。 でもでも、実はすっぽんぽんなんだ。 ほこりだらけの真っ裸の王様。

【ごっづちゃいる】 天を仰ぎみると何かが舞い降りてきそうだ。 こんな日に人はナニカを思い描きたくなるのだろう。 大いなるナニカに対して。 ちっぽけ過ぎる自分に対して。 でもナニカは永遠に舞い降りてはこない。 あなたが腐敗した世界に堕とされたとき、 ナニカは舞い降りているのだから。

【電波の港】 ザー・ザー・ザー。 目に見えない波が目の前を通り過ぎていく。 街から街へとどこまでも駆け抜けていく。 ザー・ザー・ザー。 ここは電波の港。 目に見えない波を起こしていく。 波のお届け先は誰かの心だ。 ザー・ザー・ザー。 目に見えない波が届いた。 ボクの心に。

【モック・モク】 今日もあちらこちらでモックモク。 お香の煙でモックモク。煙草の煙でモックモク。 キレイな煙達が上を目指して昇っていく。 あの空の彼方までモックモク。 からかう人を横目に黙々と空を目指す。 あざ笑う人を横目に黙々と上を目指す。 今日もあちらこちらでモックモク。

【時の向こう側へ】 5分おきのアラームが部屋に鳴り響く。 時計がボクを縛り付ける。 いつか引きちぎるのだ。 永遠の牢獄に繋げる時の鎖を。 やらねばならないことが目白押しだ。 時間がボクを縛り付ける。 いつか振り切るのだ。 光すら追いつけない時の向こう側へ。

再生

【自己紹介】僕が創価学会への入会を決めた4つのポイント!!

ボクが創価学会に入会したキッカケを 語っている動画でございます。 ざっくり言いますと、 ①年齢を超えた気の合う友人と出会えたこと。 ②自分で見聞きして納得できることが多かった。 ③日蓮仏法の考え方がとても面白かった。 ④ポジティブな雰囲気がとても居心地良かった。 この4つのポイントを紹介しております。 ちなみにこちらは、一年前に作成した初めての動画でございます。 note用に記事化していたりもしますので、お好きな方をを楽しんでいただけますと幸いですmm それでは、 皆様が朗らな日々を謳歌することを、 心の底から祈っております!! Thank you for reading!! Have a nice day!!

【夏の目】 冬の始まりに役目を与えられた。 価値の尺度として最も飛びまわった渡り鳥。 20年あまり様々な人と出会い別れてきた。 紙切れに価値があると信じる世をグルグルと旋回してきた。 春の始まりに役目を終えた。 新たな時代を光の速さで羽ばたく渡り鳥に役目を託して。

ヤドカリとスポットライト 人が寝静まる真夜中の海。 コリコリと一人進むヤドカリ。 ここまで来るのにどれだけの時間をかけただろうか。 ここまで成長するのにどれだけの時間をかけただろうか。 コツコツと一人頑張る人にこそ、スポットライトがよく似合う。

電線にはロマンがある。 家と家の隙間を満遍なく張り巡らす電線。 常に電気を送り続けるネットワーク。 送り届けられた先の誰かの暮らしを支える。 最近では景観のために地中に埋め始めていると聞いて少し寂しさを感じた。 ボクにとっての原風景。 電線が張り巡らされた街。

【思文】堤防と黒猫と木偶の坊

【堤防】自然の力を受け止め、
人の営みを守る寡黙な存在。 夜釣りに行ったある日。 友達といつもと違うポイントへ遠出した。 そこは外海に面している堤防がある漁港だった。 距離でいうと数百Mぐらいだと思う。 現地集合だったので、先に着いた僕は一人で堤防の先端まで歩く。 その日は月が綺麗な夜だった。 海の水面がキラキラと輝いている。 ふと気づいた。 左側は波が荒れ狂う外海。 右側は穏やかな波が広がる内海。 そこを真っ二つに割ってまっすぐ伸びる堤防。 まるでモーゼが海を割った