見出し画像

「この文章はChatGPTで生成しました」の違和感

こんにちは、shinyaです。

ChatGPTの話題を聞かない日はないくらい、生成AIは社会に浸透してきました。

で、最近よく見かけるのが「この文章はChatGPTで生成しました」という文章。

プレスリリースとかにも書いてありますよね。

でもこれ、めちゃくちゃ違和感ないですか?

ということで、今回は「この文章はChatGPTで生成しました」についての個人的な意見です。

EUの生成AIルールを気にしている?

2023年5月、EUはAIで作ったものに「Made with AI」のような表記を義務付ける方向で検討している、というニュースがあった。
https://www.asahi.com/articles/ASR4Y5J0KR4YULFA006.html

これを意識して、「この文章はChatGPTで生成しました」と文章に書いておくなら、まあ理解できます。

プレスリリースとかは原文のままずっと残り続けるので、「義務化される前に対処しておこう」と先手を打ったのでしょう。

でも気になるのは次の2つです。

違和感① ファクトチェックはやってるの?

ChatGPTに限りませんが、生成AIの問題はウソや問題発言があること。

なのでChatGPTで使った文章を公開する前には、「真実か?」「差別などが含まれていないか?」を人間がチェックしないといけないはずです。

「この文章はChatGPTで生成しました」としか書いていないコンテンツは、ファクトチェックを通しているのかどうかが分かりません。

もし、ちゃんとチェックしているなら
「この文章はChatGPTで生成しました。○○○の資格を持つ○○○部の社員がファクトチェックを済ませています」
と堂々と書けばいいでしょう。

「この文章はChatGPTで生成しました」としか書いていない場合、「この文章はChatGPTで作ったので、ウソが含まれているかもしれません。」という言い訳に聞こえます。

違和感② 何のためにChatGPTを使ったの?

もう一つの違和感は、「ChatGPTを使って書いた目的やメリットが分からない」です。

例えば、「プレスリリース担当者が通常1日かかるところを15分に短縮した」ならコスト削減だし、「プレスリリースを一度も書いたことがない新入社員がChatGPTで書いた」なら、新入社員に活躍の機会を与える社風を伝えられるので採用にプラス、とかでしょう。

目的やメリットが何も書いていない場合、「うちの会社にはChatGPTを使って、これだけの文章を作るスキルがある」というメッセージか、「ChatGPTを使うとこんな文章も作れるよ」というメッセージかのどちらかでしょう。

それならそうと、書いておけばいいはず。

書いていないから違和感が残る。

まとめ:いずれ「型」が決まってくる

EUの法案が固まって日本にもルールが浸透したら、この違和感は徐々になくなっていくと思います。

が、今年いっぱいは「この文章はChatGPTで生成しました」としか書かないコンテンツが大量生成されそうです。

※この文章はChatGPTで生成していません。shinya個人の考えに基づいて書いています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?