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秘境の名湯 峩々温泉で”なにもしない”贅沢体験を【宮城県】

はなぴきです。
先日 仙台七夕まつりの記事をUPしましたが、早くも反響をいただきありがとうございます🎋

実は七夕まつりと共に楽しみにしていた場所がありまして、それが宮城県 ・山形県にまたがる蔵王山の中腹に佇む「峩々温泉」(ががおんせん)です。

湯守のいる宿として『地・温泉』にノミネートされている湯治宿。仙台市内からは車で約1時間半という好立地だったため、あわせてお邪魔することにしました。

▼地・温泉についてはこちらの記事で触れています


実は知り合いの宮城県出身の方でも知らず、また仙台市内のレンタカー店の店員さんも知らなかったのでまさに秘境の温泉‥という感じでしょうか。

峩々温泉とはどのような場所なのか!?
温泉好き・秘境好きな人には刺さると思うので、ぜひご覧ください🌟




アクセス

~公共交通機関の場合~
仙台駅または白石蔵王駅から、バス停「メルキュール宮城蔵王リゾート&スパ」まで自力で行き、宿の送迎(1日1便)を利用することになります。
ご参考までに、下記は宿が公開している時刻表になります。(仙台駅から宿まで計約1時間半)

峩々温泉HPより


~車の場合~
私は今回レンタカーで行きましたが、仙台駅前からは1時間ちょっとで行けました。峩々温泉は山の中腹(奥)にあるので、カーブのきつい山道も途中通ります。とはいえ、蔵王連峰の森や木々には力があって本当に美しく、木がちょうど車道を覆うような箇所を通る際には、窓全開で走ってしまいました。笑 
自然が作り出す天然のトンネルって、なんだかワクワクしますよね😌



仙台駅を13時に出発

15時からチェックイン開始のため、逆算して出発します。宿が目的なので、滞在する時間をなるべく確保するためにもチェックイン時間に合わせて行くことをおすすめします。
(車だと1時間ちょっとで着きますが、途中SAに寄り道する想定だったので余裕をもたせて2時間前の出発としました。)

寄り道したのは”菅生PA”
食事処では仙台名物の牛タン定食や、仙台味噌を使用したラーメン、海鮮丼など地のものを味わえるようになっています。またお土産売り場も大きく、萩の月やずんだもちといった定番品から、地元のお菓子・乾きもの・食料品までなんでも揃っているという印象を受けました。
PAといいつつ、サービスエリア並みに充実していて利用しやすかったです。



峩々温泉に到着

15時少し過ぎに無事 到着しました。

沢山の薪が印象的な風情のある入り口です。

ラウンジ兼バーには、年季の入ったストーブが!とても寒い蔵王の冬、暖を取るには欠かせない存在です。


さて、こちらのお宿の特徴はこちら
①温泉は日本三大胃腸病の名湯で、100%源泉かけ流し
②「かけ湯」「飲泉」「入浴」の3つの方法で湯治
③館内で電波が入るのはロビーのみ
④館内には夏場のエアコンなし

1つ1つご紹介していきます!

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①温泉は日本三大胃腸病の名湯で、100%源泉かけ流し
日本三大胃腸病の名湯とは、四万温泉(群馬県中之条町)、峩々温泉(宮城県川崎町)、湯平温泉(大分県由布市)になります。

日本三大胃腸病の名湯とはどういうものなのか、峩々温泉HPに記載がありました。

【日本三大胃腸病の名湯】
宮城県峩々温泉、群馬県の四万温泉、九州の湯平温泉というように昔から言われ続けております。この三ヶ所における共通点は「飲泉」による効果が期待できる源泉を所有しているところです。泉質もそっくりですし、源泉温度や周辺環境なども似ていると思います。峩々も四万も湯平も昔から飲めば胃腸によく、入れば肌によいと言われてきた温泉地です。慢性消化器病や慢性便秘の方、またはストレスの多い仕事をされている方などにぴったりの温泉地だと思います。

温泉 | 【公式サイト】峩々温泉 (gagaonsen.com)

ストレスの多い現代人には特に必要な温泉なのかもしれません。


②「かけ湯」「飲泉」「入浴」の3つの方法で湯治
温泉というと「入浴」のイメージですが、湯治場では古くから「飲泉」つまりは温泉を飲むことで体の内から健康になる方法が行われてきました。
効果を高めるため、そして体に過剰に負担がかからないために、食前の30分~1時間前に行うことや、一回(または一日)に飲む量はおおよそ決められているなどルールがあります。

峩々温泉では、温泉が常に流れ出る蛇口がフロント脇にあり、コップも用意され手軽に飲泉ができるよう用意されていました。もちろん飲泉の仕方も掲示されていたので、初めてでも大丈夫です!

私は今回初めて飲泉を行いましたが、温泉の味は美味しくもなくまずくもなく、しょっぱくも苦くもない、でも何かの味がする‥という表現の難しい味がしました笑
いずれにせよ「飲泉」というのは誰でも手軽にできる健康法なので、「入浴」とセットで行うことで体の中と外の両方からアプローチして、より温泉の効果を高めるのだとわかりました。

最後に「かけ湯」について、これは峩々温泉独自の入浴法になります。
峩々温泉には大浴場と露天風呂がありますが、大浴場は”あつ湯”と”ぬる湯”の2つから成ります。
ぬる湯はよくある40℃前後のお風呂ですが、あつ湯は47℃とかなり熱いお風呂です!(というか熱すぎて入れません!)

ではどうやって浴びるのかというと、湯船の淵に木枕があるのでそこに寝そべり、同じく風呂に置かれた竹の筒でゆっくりと胃や腸のあたりにお湯をかけていきます。これを100杯続けるのが伝統の湯治法とのこと。

普段42,3℃と熱めのお湯に入られている方‥でもなかなか苦しいと思います笑(私は5回が限界でした‥笑)
きちんと続けられると、はじめは熱く感じていたものが段々じんわりと温まっていく感覚になるのだそうです。
お腹の皮膚が真っ赤になるので一見痛々しそうなのですが、やけどのような痛さがもちろんあるわけでもなく、5回だけでも内臓が動き出すような感じがありました。


③館内で電波が入るのはロビーのみ
正確には、峩々温泉に向かう道中から圏外になります笑
ロビー以外にWi-Fiがとんでいないことをチェックインの瞬間まで私は知らなかったので、思わぬデジタルデトックスになりました!

理由もなくSNSを開いたり、寝る前にスマホゲームに興じたり、そういう特に考えもなく行ってしまう行動をシャットアウトできる機会になりました。
ぼーっとするのも良いですし、ラウンジには巨大な本棚があり様々なジャンルの本を部屋で読めるようになっているので読み耽けてみたり。お腹が空いたから食べる、星が見たいからみる、お風呂に入りたいから入る、そして暗くなったから眠る。

何かに追われて、何かに合わせて、何かを感じ取らされて過ごしていた時とは違う、自分の時間が流れ出しました。
スマホがないと不安、そう思う自分からも自分を解放します。


④館内には夏場のエアコンなし
Wi-Fiとあわせて驚いたのですが、館内にはエアコンが一切なし!
女将さんからお話を聞くと、チェックインした15時ごろが一番気温が高く、夜は20℃台まで下がるのだそうです。

ラウンジを含め基本的には窓が開いているので、外気だけでも暑いと感じることなく過ごすことができました。真夏の8月とは思えない涼しい風が入ってきますし、夜はかけ布団がほしくなるくらい気温が下がりました!



大本命は貸切露天風呂~天空の湯~

私にとって温泉の楽しみは何といっても露天風呂です!
峩々温泉には、男女別露天風呂、混浴露天風呂、貸切露天風呂の3種類があります。
男女別露天風呂は、あつ湯・ぬる湯・洗い場のある建物から外に出て一段下がった位置に、混浴露天風呂はさらにその下にあります。混浴の方がより外側にあるので自然の中にお風呂がある感じです!(その分、道路から丸見えでしたが笑)

私はやはり貸切露天風呂がお気に入りです。

ドアを開けると想像以上に自然と一体化した小屋だったのでびっくりするのですが、こんこんと湧き出るお湯にゆっくり沈んで、木々の匂いを嗅いでいると、ぶーんと虫が入ってきたり。自然があるところに自分が入っていっている感じがたまらなく好きでした。

貸切露天風呂は、予約制ではなく空いていたら使える仕組み。
チェックイン時間が早かったので1番乗りでき、その後内湯を楽しめました。そうこうするうちに17時半。時間が過ぎるのが早い!

18時のお夕飯前に、ロビーで湯上りビールをいただいちゃいました。
18時まではビールが500円で飲める(通常は700円か750円)ハッピーアワーがあります。

窓の外、岩肌が写っていますが峩々温泉の名前の由来にもなった「峩々たる岩々」です


「身体が喜ぶ食事」がテーマのお夕飯は、蔵王の野菜やお米、お肉が使われ、季節にあった食材が並びます。
過度な盛り付けや味付けはせず、素材のうま味・甘味を楽しみます。
お米は宮城伝統の「ささにしき」。とても美味しかったです!



峩々温泉の朝は早い

私は10時半のチェックアウトまで滞在する予定でしたが、峩々温泉に来ている方の朝はとても早い!
貸切露天風呂は、朝明るくなったら利用可能とのこと、好きな方は4時台から続々と入られるのだとか。蔵王山へトレッキングに行く方もいるので、お宿全体は早めに動きだします。私も朝の光で6時台には自然と起きてしまいました。

一方で朝食は8時と遅めですが、昨晩18時から夕飯を食べ始めたことを考えると約12時間の断食(オートファジー)ができていることになり、胃腸を休めることもできました。

食堂で朝食をいただいた後にはラウンジで水出しコーヒーをいただけます。


フロント脇に飲泉できる蛇口があると書きましたが、天然水が飲める蛇口もあります!峩々温泉の水は全て蔵王国定公園内のブナの原生林から湧き出た天然水をろ過して使用しているとのこと。
私はこのお水を自前の水筒にいれて終始飲んでいました!雑味がなくてすっと体に入っていきます。美味しいお水があるとジュースやお酒がいらなくなってしまうから不思議です。



アウトレットに寄り道もOK

峩々温泉で身も心も元気になりました。
このまま仙台市内に戻っても良いのですが「仙台泉プレミアムアウトレット」に行ってみます!
車では約1時間10分ほどで、東北自動車道を通り、泉ICまたは泉PAスマートICでおりて向かいます。
80店舗、2階建ての構造で、都心部のアウトレットに慣れた方からするとゆったりとして思っていたよりすいていることに驚くはず!
(Aceがスーツケース半額セールをやっていて、買ってしまいました!笑)

仙台駅までは車で30分ほどで帰ることができます。



仙台に来たら秘湯 峩々温泉へ!

仙台駅からは約1時間半あればアクセス可、非日常を味わえる湯治宿でぜひ身も心も癒してくださいね。


▼仙台七夕まつりの記事もご紹介しています



▼峩々温泉HPはこちら


最後までお読みいただきありがとうございました!

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