グランタブローで【光る君へ】を読む~一条天皇と中宮定子
ルノルマンカードのグランタブローは36枚のカードを並べる技法です。
今回の動画は大河ドラマ【光る君へ】の二回目。一条天皇と中宮定子の姿を中心にグランタブローで読んだ動画を作りました。タイトル画像がグランタブローを開いた結果です。動画とナレーション原稿を掲載します。最後に動画作成後に気づいたことを記しました。
【動画再生時間 8分35秒】
ナレーションテキスト
こんにちは ルノルマンカードを読むひと、織瑛です。
本日は、大河ドラマ【光る君へ】の一条天皇と中宮定子の姿を中心に36枚のカードを並べるグランタブローで読んでいこうと思います。このカードは2024年6月14日に切りました。第23話「雪の舞うころ」の放映後です。
前回の動画では、まひろと道長を中心にグランタブローをきりましたが、今回は帝と定子が中心です。
ふたりの距離
淑女のカードが定子、紳士のカードが帝です。距離が離れていますね。
視線も背けあっています。ドラマでもふたりは離れ離れの状態にあります。
定子
淑女のカード=定子を見てみましょう。
定子の視線の先にあるのは山。困難で高い目標、乗り越えなくてはならないものを現わします。
山の上にはキツネのカード。キツネは化けるもの・盛るものです。ヘアメイクや営業の仕事を現わすこともあります。
定子は藤原家に生まれたときから、将来帝に入内するべく、賢さや美貌を磨きこまれてきたはずです。入内してからも、帝の愛情をキープするために、日々美しさを盛ることをしてきたはずですね。四六時中美しい状態でいることがどんなに大変だったか。キツネの最高レベルをこなしてきた女性だと思います。
山の下には魚。藤原家の財力にも支えられていました。
キツネ・山・魚は定子の過去の位置にあります。
定子の上には十字架のカードがあります。定子は重大な宿命を果たす女性ということですね。帝の子どもを産むことが十字架なのかもしれません。
十字架の右に手紙のカードがあるので、十字架=子どもを産むことは、伝えるべき人に伝えられています。
実家の後ろ盾を失った定子は弱々しい状態にありそうですが、強さを失っていない。定子の下には、熊のカードがあります。熊の右には百合のカード。
熊は実力がある人、百合はブランドを現わすと見て、本物の高貴さを持っている女性です。
定子の右には蛇のカード。賢い女性です。困難を賢さで乗り越えていきそうです。この蛇の下に百合=ブランドが位置していますね。賢さは藤原家の遺伝なのかもしれません。
帝
紳士のカード=一条天皇、帝を見てみましょう。
帝が見ているのは太陽ですね。太陽は「帝のあるべき姿」だと思います。
定子を遠ざけているのは、帝としての理性や判断を重んじているからですね。
帝の背後、過去の位置に並んでいるのは、クローバー、その下に鎌。こうのとり。巣の中にいるヒナを育てています。その下に雲。どちらも定子のことを現わしているようです。クローバー(日常的な幸せ・定子との日々)を鎌で断ち切り、コウノトリ(産後の定子)については雲(不安感)が立ち込めています。
帝の上には樹のカード。人物の頭の上に樹が現れるとき、私はそのまま樹のような雰囲気を持った人ととらえています。押しの強くない、優しげで健やかで、すらりとした感じ。そんな雰囲気の人です。
太陽の上、樹の右に犬のカードがあります。犬は友だち、応援してくれる人。この犬は上に塔がありますから、公的な機関に仕える、お役人、朝廷に仕える貴族たちですね。頼もしい犬が帝の行く先についています。犬は道長かもしれないですね。
子ども
次は子どものカードを見てみます。定子に子どもが生まれましたね。
前回の【光る君へ】のグランタブローで、上に棺(隠された存在)、下に指輪(生まれながらに契約がある)があった子ども。
今回の子どものカード、すごく動的なアクティブな感じです。
上には道のカード、下には船のカード。道=人生の岐路に立っている子どもは、船=人生の旅に出ますね。こんなに幼い状態で。
グランタブロー全体の位置で見ますと、定子は帝の過去のエリアにいますが、子どもは帝の未来のエリアにいます。帝のこれから先の道筋に子どもはいるということです。
家
次は家のカードです。
帝と定子にとって家はどのような状態で現れたのでしょうか。
印象的なのは、家の下に錨のカードが現れたことです。錨=義務、仕事の上に家がある。そして家は一番上の列に位置しているので、家の目指すものはない。錨=義務のほうが強いんです。錨が主役。
家の存続は帝の血筋の存続、藤原家の存続ということですね。帝と定子にとっての家の重みが感じられる配置です。
家の両側には花束と本があります。花束は賞賛される華やかな家という雰囲気。本は知識や勉強を現わすこともありますが、このカードの絵は鍵付の本なんですね。鍵付きの本の中に書かれたもの=秘密も抱える家であるということです。
ハート
次はハートのカードです。ふたりの愛の状態ですね。
一番上の列にハートがあります。なのでこのハートには目的がないですね。お互いを愛おしく思いたいだけ。
ハートの両側には、星と本があります。星がハートの横にあるのは、崇高な愛、愛のための愛という感じですね。平安絵巻のようなラブストーリー。
ただ星の下にネズミがあるから、その崇高さは蝕まれている状態です。
本は秘密を現わしますから、ふたりの愛は公にはできず秘密に保持される。
ハートの下には鳥、二羽の鳥がいて、本の下にはライダーがいますから、
ふたりはこれから秘密に会いに行く予定が現れています。
棺
最後に、棺のカードが気になりました。グランタブロー全体のほぼ中心に棺が位置し「読め!」と言われているようで。
棺は月と塔のあいだに割り込んでいます。月はプライベート、塔は公の存在、朝廷と考えますと。
帝と定子のプライベートな事項、出来事も本心も、朝廷には見せず隠されると示唆されていると思います。
中央に「棺」が現れるということは、人生において「棺」に何かを葬り、隠し、棺と共に生きていくことが帝と定子という高貴な人のあり方なのかもしれないと思います。
動画作成後に気づいたこと
【全体的な位置】
定子のカードは上から二列目、帝のカードは一番下の列です。帝にはこれからまだまだやることが待っているけれど、定子は完成に近づいているんだなあと気づきました。定子が使命としてやらなくてはならないこと【十字架】は完成間近なのでしょう。
【定子の十字架】
定子の上にある【十字架】は、定子が出家をした人であるという意味なのかもしれません。
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