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グランタブローで【25時、赤坂で】を読む

ルノルマンカードのグランタブローは36枚のカードを並べる技法です。
今回の動画は大人気BLコミック原作のテレビドラマ「25時、赤坂で」をグランタブローで読んだ動画を作りました。タイトル画像がグランタブローを開いた結果です。動画とナレーション原稿を記載します。
【動画再生時間 5分50秒】

ナレーションテキスト


こんにちは、ルノルマンを読むひと、織瑛です。
本日は人気BLコミック原作のテレビドラマ【25時、赤坂で】をグランタブローで読んでいきます。
このカードは2024年6月7日に切りました。第8話「僕たちの原点」の放映後です。ふたりの仲が順調に深まっていくそれまでの展開から一転して、第8話ではふたりの距離が離れました。

ふたりの距離


【25時、赤坂で】の主人公は、男性ふたり。白崎由岐(しらさきゆき)と羽山麻水(はやまあさみ)。大学時代、映画研究会で先輩後輩の間柄だったふたりは俳優になって、テレビドラマで恋人同士の役を演じることになり、再会します。
男性ふたりをカップルとするので、このグランタブローは、淑女のカードと紳士のカードではなく、紳士のカードを二枚使いました。
ふたりの距離を見ると。お互いから目をそらしていますね。けんか中のような雰囲気。しかし、けんか別れで終わらないことがカードで語られていきます。

由岐


緑の服の紳士が由岐、紫の服の紳士を麻水とイメージしています。
緑の服の紳士のカード、由岐のカードを見ていきます。
カードの位置は、一番上の列で、一番右。頭の上に何もなく、目の前にも何もない。一番上の列に出たときは、考える余裕もないほどに目の前のことで忙しいと見ますが、目の前にも何もないんです。ということは、由岐にあるのは過去のことだけ。由岐は過去に戻る必要があります。
一番近い過去、由岐の背後にはハートのカードがあります。
ハートは恋愛、麻水のことですよね。ハート=恋愛を過去として前に行こうとしても、前には何もない。
由岐は麻水のもとに戻るしかない。

麻水


紫の服の紳士のカード、麻水を見ていきます。
頭の上に蛇のカードが出ています。この蛇の出方が、私にとっては、すごい!という嬉しさでした。私にとって蛇のカードは、教科書に書かれた意味より、もっといいイメージです。
たとえば「賢さ」は蛇のカードで出ると思っています。蛇のカードがそばに出るのは賢い人です。
もうひとつ。LGBTも蛇で現されるのではないかと思っていました。
だから麻水の上に蛇が出ている!という結果は、嬉しい驚きでした。
BLドラマの主人公の頭の上にちゃんと蛇が現れたのですから。
蛇の右には星のカード、左に錨のカードが出ています。
星はフィクション、錨は義務・仕事とみると、麻水はBLドラマ(フィクション)の仕事を持つとも読めますね。錨の下には魚、お金のカードが出ていますから、収入を生む仕事ということでもある。
麻水の下には鞭とネズミが出ていて、かなり参っているようすです。
クローバーの下にネズミが出ているので、麻水にとってクローバーのような存在が由岐だとすると、由岐の言動に傷ついたということが現れていると思います。


次は鍵のカードを見ます。一番下の列の四枚の中にありますね。この位置の四枚はメッセージカードとして見ることもあります。
ネズミの下に鍵があります。麻水の下にある「ネズミ」=「苦しみ」を解く鍵の手がかりは、鍵の両側にあるものを見ます。
鍵の右に塔、左に棺です。
棺のフタの鍵を開けて、中に閉じ込めていたものをオープンせよ。ということですね。第8話は、麻水が子どもの頃に封印した母とのエピソードが描かれていました。そして、麻水は由岐と初めて出会った大学を訪ねて、自分の中に隠されていた演技に対する情熱を発見します。
塔のカードは、大学を現わすとみます。

ハート


次は「ハート」のカードをポイントに見てみます。恋愛ドラマなのでハートのカードは見逃すわけにはいかないですね。
このハート。下に百合があります。百合の左に指輪があります。百合の下に子どもがあります。この並びに、私は感動してしまいました。
このハート=恋愛は、性的なつながりを持つことになりますね。百合はセクシャルなものも現わします。
隣に指輪があるから、快楽ではなく誠実な絆となります。百合の下の子どもは初心者、未熟な存在を現わすと見ますと、同性との初めての絆であるということになります。
ハートの左には樹があり、樹は長く時間をかけて育てるもの。時間をかけて育てていく恋愛であることも読むことができます。

以上「25時、赤坂で」をグランタブローで読んでみました。
テレビドラマの次回では、グランタブローで離れた位置にある由岐と麻水は、もっと近くなり、向き合っているはず、と思います。




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